大分建設新聞

インタビュー

松本 淳さん(㈱和髙組統括総務マネージャー)

2022年09月01日
 「他者貢献」と「止むこと無き進化」。これら企業理念を掲げて挑戦を続ける大分市横尾の㈱ 和髙組(髙橋貴洋社長)に復帰した松本淳統括総務マネージャーを訪ねた。
 松本さんは4年ぶりに和髙組に戻り、解体工事の見積作成、電子マニフェスト、リサイクル法、石綿調査届出などを担当している。
 松本さんは学校を卒業後、土木工事の会社に勤め橋梁工事に携わった。その後、いったん建設業界から離れたが、再び業界に戻り和髙組に入社することになる。同社では公共工事の現場代理人まで務めていたが、残念ながら病気のため退職することになった。
 しかし、退職している間も髙橋社長が常に求める「挑戦」の心を忘れず、ポリテクセンターで学び1級建築施工管理技士の資格を取得した。ポリテクセンターには企業から就職スカウトの指名制度があり、松本さんも建築会社から指名されたのを機に就職し、リフォームの現場を学んだ。「店舗兼住宅のような大規模特殊物件にも携わり、とても貴重な経験ができた」と振り返る。
 その後、松本さんは縁あって古巣の和髙組に戻る。「建築会社は人間関係が良好で居心地は良かったが、さまざまな条件が重なって古巣に戻ることになった。人生というものは判らない、不思議な糸で結ばれていることを実感した」とうれしそうに笑顔を見せた。
 和髙組に戻った松本さんは「想像以上に大きく進化を遂げている会社に驚いた」と言い、常に新しい取り組みに挑戦する姿勢、変化を恐れずにAIシステムの導入やDXに取り組む姿勢、メディアへの露出、労使協定や福利厚生の充実、資格取得に対する姿勢など、他社と一線を画す挑戦の徹底に感銘を受けた。
 そして何よりも髙橋社長が強調する、嫌われる勇気、叩かれることを恐れない行動力により、以前より会社が有名になっている事実に驚き「和髙組の今後の成長、他者貢献の理念に共感し、上昇気流に乗らなければならないと強く感じた」と復帰直後の思いを語った。
 今後の抱負として「1級土木施工管理技士を目指す。さらに、個人的には宅地建物取引主任者にも挑戦していく」と静かな闘志を燃やす。資格を取得することで会社が掲げる「挑戦」の先駆者となり「自分が勇気を出して行動することで、自身や会社が成長して(大分県への)他者貢献の一翼を担いたい」と自らの役目を力強く示して話を終えた。
 和髙組では、最近外国人を初めて受け入れており、その担当が松本さんだ。「SNSを利用してコミュニケーションをとり言葉の壁にチャレンジしている」と笑顔で語る彼の姿に「挑戦者」を見た。
 大分市佐賀関の出身で、若い頃はサーフボード、スノーボードと駆け巡ったが、今はスポーツクラブでトレーニングに励み、同時に食事制限も意識して健康促進にも取り組んでいる。
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