石井 聖治さん(県西部振興局長)
2023年09月27日
略歴~1986年入庁。総務部市町村振興課参事、豊後大野副市長、企画振興部政策企画課長を経て5月から現職。
石井聖治さんにとって西部振興局は初めての赴任地。日田・玖珠・九重地域管内の印象を聞くと「自然景観や清らかな水、温泉など地域資源に恵まれている」点をまず挙げた。赴任して感じたことは、若い人材の活躍。特に観光や地域づくりに関わる若い人材が活躍している姿を各地域で見かける。
日田地区は2020年の豪雨で大きな被害を受けた。「その中で観光地の宝泉寺や天ケ瀬地区などで、次の時代を受け継ぐ若い世代が復旧に頑張っており、地域が持つポテンシャルは高い」と期待を寄せる。一方で「農林業の担い手不足は課題」と懸念する。
振興局職員への思いとしては、「振興局は県民との接点の場。現場主義で何ができるか工夫しながら励んでもらうため、風通しの良い職場を作っていきたい」。
本庁で一番長く務めたのは財政課。「県政の発展のため新しい政策を具現化するために上司と部下、さらには関係部局とさんざん協議し、調整するというチームワークの中で仕事をしてきた」と語る。
この経験があるからこそ今の職場にも「風通しの良さ」を求め、チームワークを重視する。また、豊後大野市の副市長という経歴もあり「市民や議員の皆さんと直接の対話を積極的に行い、お互いの理解・交流を深める経験ができた」と、本庁時代とは違った成果を振り返る。
これから管内で重視する事業は「農業については高収益化を目指し水田の畑地化を進め、高収益作物の栽培に切り替えていくことがポイントになる。林業では、中山間地域の担い手不足と共に、再造林の担い手の確保が課題であり、省力化も含めて少子高齢化に対応した農業・林業の在り方を考えていかなければならない」。
もう一つの柱、観光業。人気の『進撃の巨人』関連施設が充実したことに加え、管内は体験型の観光施設に恵まれている。一方、インバウンド需要の回復の流れの中で「管内での回遊性の向上や情報発信などを通して、より長い滞在、より多い観光消費額を目指したい」と語る。
建設業界に対する思いとしては「小規模集落応援隊への積極的な参加と合わせ、大建協日田支部が今年7月豪雨の際、わずか2日間で道路を啓開し、孤立集落を助けたことに深く感謝申し上げたい。災害対応はもちろん地域にはなくてはならない業界であり、皆さんの活躍ぶりは地域の子どもたちの目にも映っていると思う」とたたえ「人手不足解消のため、労働環境の改善とともにこの業界の魅力をしっかりアピールして発展してほしい」とエールを送った。
デスクの傍らに儒学者佐藤一斎の「重職心得箇条」を置き、悩んだ時などに紐解くという。現在は単身赴任で「休日は健康も兼ねて公舎周辺を歩くよう心掛けており、思いがけない発見もある」とのこと。家事については奥さまのありがたみを感じつつ「少しは要領も良くなっている」と笑顔で語った。玖珠町出身の56歳。
日田地区は2020年の豪雨で大きな被害を受けた。「その中で観光地の宝泉寺や天ケ瀬地区などで、次の時代を受け継ぐ若い世代が復旧に頑張っており、地域が持つポテンシャルは高い」と期待を寄せる。一方で「農林業の担い手不足は課題」と懸念する。
振興局職員への思いとしては、「振興局は県民との接点の場。現場主義で何ができるか工夫しながら励んでもらうため、風通しの良い職場を作っていきたい」。
本庁で一番長く務めたのは財政課。「県政の発展のため新しい政策を具現化するために上司と部下、さらには関係部局とさんざん協議し、調整するというチームワークの中で仕事をしてきた」と語る。
この経験があるからこそ今の職場にも「風通しの良さ」を求め、チームワークを重視する。また、豊後大野市の副市長という経歴もあり「市民や議員の皆さんと直接の対話を積極的に行い、お互いの理解・交流を深める経験ができた」と、本庁時代とは違った成果を振り返る。
これから管内で重視する事業は「農業については高収益化を目指し水田の畑地化を進め、高収益作物の栽培に切り替えていくことがポイントになる。林業では、中山間地域の担い手不足と共に、再造林の担い手の確保が課題であり、省力化も含めて少子高齢化に対応した農業・林業の在り方を考えていかなければならない」。
もう一つの柱、観光業。人気の『進撃の巨人』関連施設が充実したことに加え、管内は体験型の観光施設に恵まれている。一方、インバウンド需要の回復の流れの中で「管内での回遊性の向上や情報発信などを通して、より長い滞在、より多い観光消費額を目指したい」と語る。
建設業界に対する思いとしては「小規模集落応援隊への積極的な参加と合わせ、大建協日田支部が今年7月豪雨の際、わずか2日間で道路を啓開し、孤立集落を助けたことに深く感謝申し上げたい。災害対応はもちろん地域にはなくてはならない業界であり、皆さんの活躍ぶりは地域の子どもたちの目にも映っていると思う」とたたえ「人手不足解消のため、労働環境の改善とともにこの業界の魅力をしっかりアピールして発展してほしい」とエールを送った。
デスクの傍らに儒学者佐藤一斎の「重職心得箇条」を置き、悩んだ時などに紐解くという。現在は単身赴任で「休日は健康も兼ねて公舎周辺を歩くよう心掛けており、思いがけない発見もある」とのこと。家事については奥さまのありがたみを感じつつ「少しは要領も良くなっている」と笑顔で語った。玖珠町出身の56歳。