大分建設新聞

インタビュー

中山 洋祐さん(玖珠土木事務所長)

2024年05月21日
熊本大学卒業後、1995年に入庁。三重(現豊後大野)土木を初任地として、大分港振興室長、道路建設課高速交通ネットワーク推進監兼交通政策課参事を経て、4月から現職。
 「玖珠土木は、初めての赴任地で初めての単身赴任」と語る中山洋祐所長。「自然の豊かさと素晴らしい景観。切株山をはじめとした多数のメサ(卓上台地)が盆地を囲む特徴的な景観は風光明媚」と管内の印象を語る。
 これまで地域の土木事務所や本庁など幅広い事業に関わってきた。特に印象深かったのは、大分土木道路保全課総括をしていた際、年間1000件を超える要望や苦情などに対応していた経験だと語る。「草が伸びていることや道路が狭いことなど住んでいる方の幅広いニーズを肌で感じることができ、多くのニーズが土木事務所にはあることを感じて今もその経験を生かしている」と振り返った。
 注目の管内事業については「2020年の災害で大きな被害を受けた、野上川広域河川改修事業に全力で取り組む」と決意を語った。さらに「今年度からJR橋梁部分の工事にも本格的に取り組むので、しっかり調整していきたい」と話す。
 未来を見据えて力を入れたい事業は、国道387号を挙げ「生活道路だけではなく、物流、観光や防災を支える道路として、橋梁の耐震化も含めて強靱化していきたい。また、新規事業化された森2工区や昨年度から事業化された引治工区の進捗にも取り組んでいきたい」と語り、「通学路などの交通安全事業、生活道路としての県道改良も重要。土砂災害対策施設の強靱化についても引き続き取り組む」と話した。
 それらの事業に取り組む職員に「業界全体を含めた健康が第一」と語り、そして県民中心の県政を掲げ「現場主義、ワンデイ・ワンアワーレスポンスに留意し、判断に迷ったら県民のためになるかを考えてほしい」と述べた。さらに情報共有についても「特に悪い情報はいち早く共有してほしい。早い段階であればみんなで力を合わせて解決することができる。所長室のドアはいつも開けている」と三つのお願いをした。
 建設業界に対して「20年から続く災害復旧工事の対応に大変感謝している。業界は特に担い手不足などの課題を強く感じており、ICT施工などの作業効率化、イメージアップの広報による担い手確保など、一緒に取り組んでいきたい」と業界団体との対話を重ねて課題を共有し、その解決に努力していく姿勢を示した。
趣味は健康管理のために始めたスポーツジム。筋トレやサウナでの気分転換と語り、玖珠に赴任してからは「週に1、2回はプールで1時間ほど泳いだり、温泉に入ったりしている」と笑顔で語った。大分市出身の54歳。
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