大分建設新聞

インタビュー

兒玉 康弘さん(中津日田道路建設室長)

2024年06月13日
広島大学卒業後、大分土木事務所を初任地として、竹田土木、大分駅周辺総合整備事務所、臼杵土木、中津土木事務所中津日田道路建設室総括などを経て、今年4月から現職。
 「日田土木への赴任は初めて」と話す兒玉康弘室長。初の県庁勤務である道路整備促進室時代の上司から「事業を所管するなら自分の目で見て判断しろ」という言葉を受け、プライベートで日田の道路を見て回っていた。赴任してから大分市と比べて「朝が寒く、昼は暑いという寒暖差に驚いた」と管内の印象を語った。
 これまでに大分、竹田、臼杵、中津などを経験し、日田土木は6カ所目の事務所勤務となる。特に印象に残っているのは、大分駅周辺総合整備事務所の時に携わった大道陸橋の撤去工事を挙げ「事前準備の大切さを学んだ」と語り、当時の上司から「県民のため一日でも早く完成させるべきだ」との合い言葉のもと、毎週行程会議を行い関係者との連携を密にし、建設会社からの協力もあり「当初の予定では一年程度かかると言われていた工事を半年で完了できた」と振り返った。
 中津日田道路については「今年3月に三光本耶馬溪道路田口IC―青の洞門・羅漢寺IC間(延長5・3㌔)が開通し、利便性が向上している」と述べ「本耶馬渓耶馬溪道路は国道212号が自然災害などの影響で通行止めになった時、う回路となり、命を守る道路としても重要な役割を果たしている」と説明した。また、現在進行中の日田山国道路では「さまざまな課題もあるが一日でも早く区間を供用し、さらなる利便性の向上や効率化をしていきたい」と意欲を示した。さらに、全ての事業において「住民の皆さまの協力が不可欠で、地元と一体となって長く使ってもらえるインフラ整備を目指したい」と述べ、合わせてスピード感を持って事業を推進する決意を語った。
 建設業界については「私たちの計画から現場での作業、メンテナンス、災害の復旧など全て建設業界と協力して実行していく必要がある」と強調し「建設業界とともに発展し、日田の成長のため活動していきたい」と話した。
 さらに仕事の信条として、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」を大切にしており「事業を進める際は実際に自分自身が模範を見せ、責任を持たせて任せる」とし、職員には「スピード感を持ってほしい。まずは一年間、一緒にチーム一丸となって乗り越えていきたい」と力強く述べた。
 趣味は2017年から健康維持のために続けているジョギングで「大分川の河川敷で毎週末には10㌔走っている」とし「家に帰ればにぎやかな孫の面倒を見ている」と頬を緩ませた。大分市出身の50歳。
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