大分建設新聞

四方山

もしもの備え

2024年08月09日
 お盆期間中は、何事もなく過ごせましたでしょうか。この四方山は9日に作成しているため、お盆期間中の出来事については分からないので、ご了承いただきたい▼8日午後4時43分に起きた日向灘を震源とするマグニチュード7・1の地震では、南海トラフ地震がいよいよかと身構えてしまった。津波注意報が発令され、夏休み期間ということもあり、子どもと連絡が付かずにヤキモキした人も居ただろう。私も息子と、なかなか連絡が取れずに心配した▼この地震では、震源域が南海トラフ地震の想定震源域で起きたこともあり、気象庁が初となる「南海トラフ地震臨時情報」を発表。県内では日田市と玖珠町を除く16市町村が対象となり、今後1週間は地震や津波への注意を呼び掛けている。テレビでは「南海トラフ『巨大地震に注意』」というテロップが表示され、不安になってしまった▼前述したように9日に執筆しているので、お盆期間中の出来事は分からない。大きな地震が発生していないことを祈りたい。読者の中には、地震の影響でお盆期間中は警戒業務をしていたという人も居るだろう。ご苦労さまです▼「もしもの備え」をまだしていない人、理解しているがそのまま放置している人、いまこそ準備や再確認をしてほしい。「巨大地震注意」となっているので、水などの日用品の準備と家族との連絡方法の共有などをしておこう。また、夏休み期間なので子どもたちの行動範囲も広がる。地震に対する意識があまりない子どもたちへも注意を促そう▼8日は、ガソリンスタンドやスーパーで人出が多かった。多くの人が備えをしているのだろう。大きな災害では自助、共助、公助が必要不可欠。「自助」ができなければ「共助」もできない。まずは自分や家族が数日間は生活できる備えを。(せい)
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