大分建設新聞

四方山

風呂が壊れた

2024年08月26日
 自宅の風呂が壊れた。この言葉を聞いて皆さんはどんな事を想像されるでしょうか。風呂と一口に言っても、昔のわが家は、五右衛門風呂で壊れたと言ったら栓が壊れるか、煙突が詰まるかの程度で、自分で修理ができていた。今は五右衛門風呂など滅多に見ることはないし、若い人は入ったこともない人が大半であろう▼昔、石川五右衛門という大盗賊が釜茹での刑になったことから、湯舟は大きな釜でできていて、下から薪で火を燃やし湯を沸かして入るのだが、これにはチョットしたコツがいる▼水は釜が暖められてお湯になるので、釜は直接触れると火傷するほど熱くなっている。そこで底板と言って丸い板を底に敷いて釜に直接触れないようにして入るわけだが、これが結構難しい。底板は木でできているので湯舟に浮かんでいるのだが、これを足で踏んでうまく真ん中に沈めないと底板が足から外れて浮いてしまい、足が釜に触れて「アチチ」となるのだ。大人は片足で沈めるが、子どもの時は苦労したものだ▼五右衛門風呂の良いところは、温めの時に入って追い炊きをしてもらい、下から上がってくる槍のような湯を感じながら温まることができる。今でも懐かしく入りたいと思う▼今の風呂は13年前に、灯油ボイラーから電気温水器のエコキュートにしたもので、マイコン制御になっており古くなると故障がくる仕掛けがあるようで、しかも10年以上たつと修理のための部品も無くなり本体の買換えが必要になる。幸い2年前の制御盤の故障は在庫があったので助かったが、今回は水が漏れている。猛暑続きで水風呂でも我慢できるが、ゆっくり浸かってリラックスする訳にはいかない▼メーカーに連絡したら、点検は一週間後で修理の部品があるか分からないという。どうなることやら。(筋)
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