大分建設新聞

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デジタル先端技術を体験 大工生、水中ドローンで調査無料

行事・講習会・表彰大分地区
2024年10月03日
 大分工業高校は先に、土木科3年生14人の生徒を対象に、業界の人手不足が深刻となる中、DXの取り組みなど土木の先端技術について大分川滝尾橋河川敷で現場研修会を行った。今回は、水中ドローンを使って構造物の水中調査をした。
 同校では、大分大学減災・復興デザインセンター(鶴成悦久センター長)、国交省大分河川国道事務所と連携し、今年度は「防災・減災に資するデジタル先端技術を学ぼう」をテーマに、インフラDXの研究をしている。
 生徒たちは、同事務所流域治水課の山本伸也流域調整係長から、大分川や近隣河川の役目(治水、利水)と橋梁の維持保全について、特に大分川が交通の要衝になっていることなどの説明を受けた。
 鶴成センター長は「水中ドローンで得る情報は、測量だけではなく人の命も救う。被災状況の記録は、今後の対策のために重要なデータとなる」と話した後、水中ドローン操作を実演。生徒たちも実際に操作し、モニター画面に映し出される水中の様子にくぎ付けになっていた。
 また、橋の劣化を確認し、原因とメンテナンスについて受講後、地形を詳細に調べるために開発されたインレーザーで測量体験をした。
 終了後、佐藤一樹さんが「DXの進化と推進、デジタル技術がこれからも重要なことを知った。気候変動にも対応できるよう知識を更新していくことも大事だと感じた」とお礼の言葉を述べた。
 山本係長は「今日の体験で得た知識を知恵に変え、今後に生かしてほしい」と述べ、鶴成センター長は「先端的な技術を学ぶ重要な一日であり、災害などに役立つ技術に結び付けば」と話した。
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