大分建設新聞

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こて絵作りを親子で体験 石川建設が協力〈日出町〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2024年10月08日
 日出町教育委員会が主催する「歴史・文化財体験講座」が5日、日出町中央公民館で開かれた。今回はしっくいと顔料を混ぜた色しっくいを盛り上げて描く「こて絵」作りを体験するワークショップで、㈲石川建設(杵築市、石川正洋社長)が協力した。
 ワークショップは、地元の歴史や文化財に親しんでもらうことを目的に、毎年内容を変えて実施している。こて絵の製作は今回が初めて。石川建設の石川優生専務が、県歴史博物館(宇佐市)で以前学芸員として勤めていた関係から、講師を引き受けた。
 当日は一般参加や親子連れなど約40人が集まった。初めに町社会教育課文化財係の池田詩苑さんが、現在も町内で大切に保存されている明治~大正時代に製作されたこて絵について、その歴史や技法などを講話。
 続いて、ワークショップでは、石川専務が下地のしっくいを塗る最初の工程から、色しっくいを盛り上げて塗るための道具の持ち方、へら使いの方向など共に作業しながら指導した。参加者らは、初めての慣れない道具に苦戦しながらも楽しみながら参加していた。
 石川専務は「地域の伝統文化を知り、現物を見たり、また実際に触れることで文化財を身近に感じてほしい。製作体験を通して左官などの建設業界を知り、職業選択の一助になれば」と話していた。
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