大分建設新聞

インタビュー

久綱 信一さん(大建協宇佐支部長)

2024年10月08日
 宇佐支部の久綱信一支部長は「日々、勉強中」と、毎日慌ただしい。自社(㈱久綱産業)での業務があるときを除き、ほぼ支部に詰めている。「台風や豪雨は事前にある程度、支部内で準備ができる。しかし、地震はいつ起きるかわからない。そのため、自社の業務があるときを除き、できる限り支部にいる」と、災害発生時には早く動けるようにしている。台風10号が直撃した時も役員をはじめ支部会員、支部職員を動員して、管内のパトロールなどを実施した。
 支部長に就任してから4カ月が過ぎた。「想定外の災害がいつ起きてもおかしくない。災害発生時は、県、宇佐市と協力体制を構築している。今後も国土強靱化を推進するためにも、さらに連携を深めていきたい。現在、取り組んでいる防災減災事業に、プラスできる対策も提言していきたい」と協力を惜しまない。
 また、行政のほか、中津支部などの各支部、土地改良団体などとも広域的な連携を深めていく。「宇佐市の発展はもとより、他地域も盛り上げていきたい。その中で、宇佐支部だからできる、宇佐支部しかできないという取り組みもしたい」と今後の在り方も考えている。
 慢性的な人手不足では、管内周辺の高校に土木科新設を働き掛けている。また、支部として外国人労働者の活用方法の検討、建設業の役割を伝えるPR活動もしている。「屋外作業は、今の若者に敬遠されている。昔に比べると飛躍的に技術が向上し、各作業の負担も減っている。青年部会では、小学校で重機の試乗体験などもしており、私も先頭に立って建設業の魅力と役割を伝えていきたい。もちろん、働き方改革にも取り組み、誰もが働きやすい環境づくりもしていく」と熱く語る。
 久綱支部長は22歳の時、宇佐市内で重機やダンプを購入して会社を設立し、25歳の時、当時の県建設業協会院内支部に入会。その後、県内外でさまざまな事業を展開し、今はグループ全体で300人以上の社員を抱える。
 県外の事業では、そこで培ったノウハウを宇佐市で生かしているという。今は支部長の仕事に専念しているため、さほど動けないが県外の会社では久綱支部長が育てた社員がしっかりと事業を営んでいる。
 休みの日は、自ら操縦する漁船での魚釣り、ゴルフなどを楽しむ。宇佐市在住の59歳。
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