大分建設新聞

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稲葉ダムの役割学ぶ 直入小で土木未来教室無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2024年10月25日
 竹田土木事務所(天野伸治所長)は23日、市内久住町の稲葉ダムの役割や竹田市水害の歴史、放流水を利用した小水力発電などを学んでもらい、治水対策の重要性や防災意識を高めてもらおうと、直入小学校(桑島真弓校長)4・5年生27人を対象に土木未来教室を開いた。
 ダム管理所では、同事務所の佐藤雄大技師らがスライドやパネルを使ってダムの役割や堤体、取水、放流設備などの規模、機能のほか、市内を襲った過去の大水害を説明し、児童はダム建設の経緯、防災・治水対策の大切さを学んだ。また、30分で固まるコンクリートをコイン大の型枠に流し込んでマグネットづくりも楽しんだ。
 屋外では、堤高56㍍、堤頂長234㍍の堤頂部から景色を見渡したほか、監査廊と呼ばれる堤体内の通路を歩き、緊急放流用のゲート機が設置されたバルブ操作室を見学した。一方、稲葉発電所では、ダムの水を利用して発電する仕組みや、発電した電力は一般家庭600軒分を賄うなど、九電グループの㈱ニシコー(福岡市、園田利美津社長)の北園俊朗さんから説明を受けた。
 最後に同事務所の松村勇紀主幹は「土木は機械、電気などと協力して多くのものをつくっている。いろんな分野に興味を持ってほしい」と話した。
 5年生の塩塚結子さんは「稲葉ダムをはじめて知ってとてもワクワクした。たくさんの発見があって楽しかった」と感想を述べた。
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