大分建設新聞

四方山

トイレの日

2024年11月07日
 人も動物も、食べたものは必ず排せつする。食べても食べても排せつされない人は、体に異常があると思われるので今すぐ病院へ検査をお願いしたい。野山に住む動物はともかくとして、人は昔から指定された「トイレ」を使用する。例外をいえば、公園にあるトイレの横で用を足す人を見かけたことがあるが不思議な光景だ▼11月10日はトイレの日。「11(いい)」「10(トイレ)」の語呂合わせによる。東京都文京区に事務局を置く日本トイレ協会が、1986年に制定したという。同協会は毎年、公衆トイレを対象としたグッドトイレ賞を発表。また、今年は日本トイレ研究所(東京都港区新橋)から日本大賞に、大分市中心市街地を活動拠点にする大分圏清掃整理促進運動会(八坂千景会長)が受賞した▼公園やスポーツ施設などは、ほとんどが水洗トイレだ。能登半島地震の発生後に、被災地住民が真っ先に求めた一つが「トイレの設置」である。水道の水が流れなくなったことで「前に使った人の排せつ物が残っている状態でも、そのまま使うしかなかった」という。「水・食料の備えはもちろん大事だが、より早く必要になるのは、実はトイレだ」との声が多かった▼2020年4月22日号の弊紙四方山で「トイレの事情」を取り上げた。その内容で、職業柄、車の移動が多く、ちょっと用を足したい時に公園のトイレを利用するが、小便の立ち位置が外から丸見えのトイレがあり、もう少し安全安心に用を足せる落ち着いた設計を希望すると書いた。災害時となればなおさらのことだろう▼東京では、観光資源になるようなトイレが登場した一方で、世界では、4億人以上が屋外で排せつしている事実もあると聞く。海外に出掛けた人に聞くと、国によって格差がある▼日本人で生まれて良かった。(勇)
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