大分建設新聞

四方山

男と女の同窓会

2024年11月13日
 先日、高校の同窓会があった。10年前にあった還暦の同窓会に続く古希の同窓会だが、なにしろ同級生が530人もいて12クラスあり、今回の参加者は150人。3年間で同じクラスになった者以外は、帰宅部だった私には全く知らない人ばかり。その中で知り合いを見つけて旧交を温めようとしたが、男同士では話が盛り上がらないことこの上なし。ものの5分ぐらいで話題が途絶えた▼脳科学者で人工知能研究者の黒川伊保子氏によると、男は概して問題解決型志向脳を持っており、どうでもいい話ができない生き物らしい。自分のことを振り返ってみると「なるほどな」と思うことが多々ある▼同窓会でも話題は自慢話や親の介護の話など苦労話がほとんどで、これに対して「すごいね」や「大変だね」などの相づちで会話が終わってしまう。男は他愛もないどうでもいい話は思い付かないし聞こうとも思わない生き物らしい。その点、女は概して社交性があり、どうでもいい話が得意で、芸能人のうわさ話などで盛り上がることができるが、問題解決型ではないので女性同士の会話を聞いていると、お互いにしゃべっているが相手の話は聞いてないように思われる▼実は女性から悩み事を相談され、その問題を解決しようと色々アドバイスしたところ、ひどい目にあったことがある。女性の悩み相談は問題解決が目的でなく、相談すること自体が目的だということが男には理解できない▼厚生労働省自殺対策推進室の調査によると、2023年度に60歳以上の高齢自殺者数は8069人いるが、その内、男が5320人、女が2749人で男の方が女の2倍となっている。ラジオ「武田鉄矢の今朝の3枚おろし」によると、自殺の原因は孤独が関係しているらしい。どうでもいい話ができない男は孤独になりやすいのだ。(筋)
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