大分建設新聞

四方山

パワハラ

2024年11月25日
 パワハラ騒動で失職した斎藤元彦兵庫県知事が大方の予想に反して返り咲いた。ハラスメントをネット検索すると、パワハラ、セクハラをはじめカスハラ、マタハラ、モラハラなどたくさんのハラスメントがあり、元は英語でしかも略語になっているので何のことか理解できないものもある▼ハラスメントは、殺人や窃盗などの刑法犯罪と違い人間関係で生まれるもので、特にセクハラなどは相手が不快と思うか否かで決まってしまう。好きな人にタッチしたり待ち伏せするなどして相手が不快であればセクハラとなり、快感であれば恋が成就する▼パワハラも同様と言いたいがチョットややこしい。会社の上司と部下の関係を考えると気づくと思うが、部下を育てようと思って課題や仕事を与えるのは当たり前だが、部下が不快に感じたからと言ってパワハラにならないと思うだろう。しかし、これが大勢の前での叱責や長時間立たせたままでの指導など、そのやり方によってはパワハラになると言われている▼私の場合、長い人生の中で数々のパワハラを受けてきたがその度にやり過ごすか反撃するなどしてきた。同僚からは辛抱強いなどと言われたが、実は鈍感なだけなのだ。しかし、世の中私みたいな人間ばかりではない、自尊心が高く他人から批判された経験の少ない人は少しの叱責でもパワハラと感じるようで、部下のために良かれと思っても注意が必要。良好な人間関係ができていなければパワハラと受け取られてしまう▼ところで、兵庫県知事はどうだったのだろうか。「新聞やテレビなどマスメディアの報道は間違っており、真実はソーシャルメディアで語られている」との論調で再選したが、パワハラを告発し自死した西播磨県民局長に対して知事の見解が聞かれないのは何とも思ってないからか。(筋)
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