大分建設新聞

インタビュー

吉用 善一(よしもち・よしかず)さん(豊後大野土木事務所長)

2007年05月29日
 豊後大野は初めての勤務地。第一印象は「とにかく広い」。  管内は道路整備、災害対策など課題が多い。「道路の数が多く、延長も長い。また、中九州横断道路を核としたさまざまな道路交通網の整備のほか、全面積の75%が山間地とあって急傾斜や土砂災害のための砂防整備、河川整備などが求められている。限られた予算だが、地元と協議しながら効率よく事業を進めていきたい。それに、事業を効率的、有機的に進めていくには、豊後大野市からある程度のビジョンを示してもらい、それを我々が手伝いしていく形が将来的にはいいのでは」と市との連携も視野にある。  業務教育にも大いに力を入れている。「若手職員教育の面では、豊肥地区の県出先事務所が昨年度も研修を行い、成果があがっている。良いことは続けていきたい。建設業協会を通じて、県職員と業界の方との教育、交流の場もつくりたい」と、業界も含めた若手の技術力アップに意欲的。   「建設業界は、確かに公共事業削減などで厳しい経営を強いられている。しかし事業量が減ったと悲観するばかりでなく、企業の持つ個性を磨き、新技術や新工法を身につけ提案してほしい。地域密着も大切。そして、何より安全管理を忘れずに」とアドバイスと注文。  いろんな仕事をしてきたが、「昭和53年の都市計画課時代に、都市計画に関係する各施設や街路などの市町村台帳を作成した。戦前までさかのぼって、半年かけて調べたが、当時どんな風に街づくりをしたのかが分かり、大いに勉強になったし、おもしろかった」と、今も忘れられない仕事の一つを振り返った。  趣味は多彩で、7年前から毎年1回、奥さんと2人で海外旅行をしている。今年は、アンコールワットに行った。休みの日にも、奥さんと2人で映画鑑賞に行くそうで、かなりの愛妻家とみた。  好きな言葉は「百聞は一見に如かず。この言葉を胸に仕事に取り組んでいる」そうだ。  大分市内で夫婦、娘さんとの3人暮らし。56歳。




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