大分建設新聞

インタビュー

中津工業定時制溶接チーム

2007年11月20日
 8日、全国に先駆けて開かれた、第1回県高校溶接競技大会(県高校溶接技術連絡協議会と県が主催)に出場した中津工業高校定時制チームの4人も、被覆アーク溶接に一生懸命チャレンジした。  大会は、若者の技能離れが進み、ものづくり技術の継承が困難になりつつあるなかで、溶接技術の向上と技能者の育成を目的に、初めて開かれた。  同チームのメンバーは、山口朋己君、池田晃一君、上田健太君、宮永武志君。いずれも4年生。それぞれ日中は働き、夕方から勉学に励んでいる。  先生の「自分たちの将来の経験のために絶対に大会に出た方がいい」の一言がきっかけで出場を決めた。「職場の方々にも協力していただき、仕事を少し早く切り上げさせてもらい、夕方5時から9時すぎまで練習を重ねてきた。初めはきつかった」と語る。仕事が終わってからの練習という厳しさに、6人だったメンバーから2人が抜けて4人に。  「最初の頃は全くダメで、焦る気持ちもあったけど、自分の思う通りに、真っ直ぐに線が引けるようになり、だんだんと面白みが増していった。しかし、本番では他校の様子を見ると緊張して思ったようにできず、悔しかった」と、残念そうな4人。  指導している中野禎久教諭は「基本的に、生徒は働いた後にまた技術の練習といういわば二重の仕事だった。初めは、何をしないといけないかすら分からなかったが、日が経つにつれ自分たちが何をしているか、何をしなければならないかが分かってきた。本当によくやったと思う」と誇らしげに語った。  「定時制高校では人数の少ない分、先生や友達と仲良くなれ、真の仲間になれた。今後は、今日までの経験を毎日の仕事に生かし、自分の技術をもっともっと向上させて行きたい」と熱く語る4君の、それぞれの瞳には明日が輝いていた。




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