大分建設新聞

インタビュー

阿部 美剛 さん(33)(大分市役所総務課主任)

2007年11月20日
 大分市が鶴崎、稙田両支所の建設で第1回日本PFI大賞特別賞を受賞した。事業の窓口係として業者との接点を務めた阿部さんは、その立て役者である。「受賞の知らせを受けた時は、素直にうれしかった。ほかの部署の方々からも祝福のことばをいただいたし、ちょっと有名になったかな」と笑った。  3年前に総務課に来て、市では初めてのPFI事業の担当を任せられたときは不安もあったという。「庁舎を含む複合施設という今までにないものだったので、まわりが見えず初めは自信が持てなかったですね。事業者から提出された提案書が予想以上にすばらしいもので、それを見たとき初めて成功を確信しました。入札結果も予想より少ない予算になって、PFI事業の利点を感じました」。  とはいえ、受賞に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。議会前や入札の日が近付くと、資料の準備に連日深夜にまでおよぶ残業が続いた。「朝の4時まで残業したあと、8時には出勤ということもありました。体力が勝負の仕事でしたね」とがっちりした胸を張る。  実は阿部さん、大分東高校時代にラグビー部のキャプテンを務め、今でも現役のラガーマンなのだ。事業成功の秘訣は、体力勝負に持ち込んだ?ことも関係ありそう。  PFI事業の今後の行方について聞くと、「行政単独で公共事業を進めることができればそれにこしたことはないが、限界があると思う。PFIに限らず、これからはソフト的なもので官民が連携できる事業、例えば、集客力のある施設をPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)方式でやるなどおもしろいのでは」と官民連携事業に将来の期待を寄せた。  休日はスポーツを楽しみ、「やめられない」というビールで疲れを癒す。




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