大分建設新聞

インタビュー

高牟礼 文成 さん(61)(高牟礼建設)

2007年11月20日
 相撲どころ宇佐市の西部に位置する天津小学校には、ヒノキ造りの屋根の土俵がある。その土俵で子供たちが元気に相撲をとっている。90年に校舎を改築、それと同じくして、地元高牟礼建設の寄贈でこの土俵は造られた。  「天津小学校は、わたしたちが誇りにしている双葉山の出身校。偉大な大横綱の偉業を、きちんと児童たちに伝えるためにも、土俵は必要不可欠なんです」と、高牟礼さん。自身もこの学校の出身。母校改築の際に、老朽化した土俵を見て、新しい土俵をプレゼントしようと考えたという。寄贈後も、毎年のように土俵を補修している。取材にうかがった日も、土俵の補修工事をしていた。「屋根がついているとはいえ、雨風にさらされていれば修理も必要。土俵は繊細なものだから、少なくとも一年に一回は補修しないとね」。愛情を込めて土俵を守る。  高牟礼さんは、土俵寄贈やメンテナンスにとどまらない。「双葉山記念館」の建設計画が持ちあがった時も、全国の県人会などを中心に、寄付集めに奔走した。  「私たちは皆、周りの方々に支えられて生きている。時には迷惑をかけることもあるでしょう。だから、とにかく周りの方々に対して、今自分にできることは精一杯やっていきたい。特に宇佐には先人が築いてくれた相撲文化という大きな財産がある。その後継者である子供たちに、相撲文化に触れて将来に引き継いでもらうとともに、健康な体作りに励んでもらいたいんです」。地域思いの強い人である。




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