大分建設新聞

インタビュー

谷川 憲一さん(佐伯商工会議所会頭)

2007年11月22日
―会頭に立候補した動機から聞かせてください。  谷川 経済界のリーダーとなる先輩諸氏の出現を熱望していたが、実現が難しくなり、周りの方々の「沈滞した佐伯を何とかして欲しい」の声に推される形で決意した。ただ、会社のこともあり、ずいぶん悩んだが、決断してからは、前へ進むことしか考えなかった。  ―停滞している佐伯経済に、会議所としてどう対処しますか。  谷川 会員1500社の発展やまちの活性化、中小企業の経営基盤確立が会議所の本来の仕事。そのために、観光協会や商店街連合会、工業連合会などの他団体との連携を深め、行政と一体となって市の活性化に取り組む必要がある。会議所はその要石としての役割を担い、行政に積極的な提言などをしていきたい。また、市内には8つの商工会があるが、今月末に合併に調印し、海側と山側の2つの商工会にまとまる。佐伯の経済界の代表が「地場商工業界の発展」という一つの目的のもと、協力していく体制を作りたい。  ―中心市街地の活性化の取り組みは?  谷川 前会頭の時に「佐伯商工会議所まちづくり活性化勉強会」の計画をした。早速、計画実現に取り組み、市や市商連などと意見交換する場を持ちたい。  ―行政との協調体制づくりは、具体的にどのように進める考えですか  谷川 行政と経済界だけでなく、地元選出国会議員や県議を交えて定期的に意見交換する場を持ちたい。少し話がはずれるかもしれないが、佐伯に働き場を作って欲しいとの声を聞くが、まずは地域の皆さんが地元で買い物をし、地元にお金を落としてもらいたい。それが、地元企業育成と雇用創出につながる。その上で、工業団地を市や県に造ってもらうよう訴えていきたい。これから、委員会の構成を急ぎ、当面東九州自動車道の開通と大分国体開催への協力体制づくり、さらに長期的目標の設定などをして、行政への働きかけをしやすくしたい。  ―来年6月、東九州道が佐伯まで開通します。客の入り込みが増える半面、ストロー現象が起き、買い物客をよそに奪われる心配もあると思いますが  谷川 デメリットなど考えたことはない。佐伯には県内を見渡しても、よそでは見ることができない山・川・海と3拍子揃った天然資源がある。これを生かしお客さんを呼び込む千載一遇のチャンスととらえ、前向きに取り組んでいく。県と市が誘致に成功した「釣りバカ日誌19」のロケにもできる限りの協力をし、佐伯を日本全国に売り出していきたい。  昭和50年、千葉工業大学工学部卒。東急建設(株)勤務を経て、同54年、谷川建設工業入社。同62年、実父の後を継ぎ社長に就任。55歳。




フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP