大分建設新聞

インタビュー

櫻川 豊さん(大東建託(株)大分支店長)

2007年11月24日
 創業34年、大分に進出して14年の大東建託(株)。建設業界が長期不況にあえぐ中にあって、アパート建設で順調に業績を伸ばす同社の櫻川豊大分支店長に、成長の秘訣を聞いた。 ―大分のような地方都市でもアパート経営者が増えている理由は?  土地利用が難しい時代の到来がアパートビジネスを有利にしたといえます。空いた土地があっても借りようという企業がなくなり、ほかに有効利用の方法がなくなりました。その一方で、高齢化社会が進み相続税対策などで資産運用しなければならないケースが増えました。大分の場合は、企業誘致などでアパート需要が高まったのも一つの要因といえるでしょうね。 ―ビジネスにはリスクが付きものだと思うのですが。  賃貸事業そのものでデポルト(破たん)した人はいません。失敗は全てほかの要因。例えば、担保に取られたりなどです。景気の変動はあっても家賃はほとんど変わることがありませんから。賃貸事業は決して冒険ではありません。 ―では、大分支店の営業方針をお聞かせ下さい。  お客様の不安、不満をお聞きして、お客様にメリットがあると分かれば、我が社の持つノウハウを駆使して経営をお手伝いします。本当のお付き合いは建てた後からですよ。つまりアフターサービスです。 ―先行き見通しは、どうですか。  大分の市場規模では10年後に飽和状態が来ると見ています。ただ、我が社には全国50万世帯の実績がありますし、その方たちのお世話が今後の中心事業に変わると思っています。ただし、それまでは大分支店も今の売上高30億円を50億円程度に伸ばせると見込んでいます。幸い、これまではそのペースで来ていますし…。  建設業界にもまだまだ可能性が残されていることを感じずにはいられない取材となった。




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