大分建設新聞

インタビュー

吉野 克巳さん((株)日田クレーン工業社長)

2007年11月24日
―6月1日付けで吉野徳雄社長(現会長)からバトンを引き継ぎました。新社長になられた感想は。  40人の社員を抱え、会社だけでなく社員とその家族に対する責任をひしひしと感じている。気を引き締めていかなければならない。先代が築いてきた会社を維持、発展させることが私の使命だ。 ―建設業界は不況風が吹き荒れています。どんな姿勢で逆風に挑みますか。    顧客に対する誠意とコミュニケーションづくり、さらにニーズに的確に応えることが肝要。我々の仕事は顧客との信頼関係のうえに成り立つもの。そのためにも全社一致協力体制構築と相互理解を深めるよう力を注ぎたい。それが会社の発展につながると信じている。  ―クレーン車両を使う仕事は、安全性が重視されますね。   クレーン車両は大きくて道路走行や現場でのセッティング、操作など常に危険性を伴っている。だから一日の仕事が無事に終わるとホッとする。会社としては、現場での作業上の問題点や「ヒヤリ・ハット」のケース、災害事例などを材料に、定期的に勉強会やミーティングを行っており、全員の安全意識、そして技術、知識の向上に努めている。怖いのは、油断、慣れなどによる事故だ。 ―人づくりは?  社員の顔をしっかり見て、じっくり話を聞くことを大事にしたい。場合によっては自分の立場を離れて対話することも必要と考えている。 ―当面の事業方針は。  足元を固めて現状を維持することから始めたい。もちろんチャンスがあれば上を目指す。受注の幅を広げ、顧客のニーズに応えるために機械のバリエーションを広げることも考えている。原油高騰や排ガス規制の強化など、車両系業種では避けて通れない問題も多いが、効果的なコスト管理に取り組んで無駄を省いていくしかない。 ―一番大切にしている思いは。   人との出会い。人と出会えて話し合ったことを大切にしたい。自分の世界をさらに広げることにつながるから。 ―健康管理はどうしてますか。   常に体を動かしている。仕事が終わった後、自宅周辺をよく散歩するが、忙しい中で自分を見つめる唯一の時間にもなっている。あとは、たまにゴルフで気分転換かな。




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