大分建設新聞

インタビュー

横山 雄吉さん(西日本建設業保証大分支店長)

2007年11月24日
 6月26日に大分に赴任して2ヵ月余。「大分市の府内ぱっちんで賑わう大分七夕まつりや豊後高田市の昭和の町、臼杵の竹宵まつりなど、それぞれの地域では頑張っている例は多い。しかし、それはその地域のみの活動にとどまって県全体の浮揚につがっていないように感じる。これらが連携し県全体に連動した動きになると大分県はもっと元気になるのではないか。小藩分立の過去の歴史から来る県民性なのかもしれないが、連帯感のある広がりが少ない」と大分の印象を語る。  このような連帯感の希薄な県民性は、建設業界にも見受けられる。「現在進められている一般競争入札の拡大はやや性急過ぎるのでは」との危惧(きぐ)の念を持っている。  大分県の建設業界の景気は、平成7年から10年がピークで、その後はじり貧傾向が続く。「九州全体では、九州新幹線や民間需要で落ち込みは少なかったが、大分は東九州自動車道のみ。県内には製造業の大企業が進出しているが、地場の建設業界への波及効果は少なく、公共事業費の減少もあって、経営内容は厳しいようだ」と分析している。大分支店の前払金保証額は、九州内では下位から2~3番目で、事故率も高い。支店としては、前払金の使途について適正な指導をしていく考えという。  「公共事業は、将来の被害を最小限に抑える保険のようなもの。大分には、将来の安全のため、整備しなければならない社会資本は多い。必要なところには予算を付けるべきだ」と、公共事業費の全国一律の削減を批判する。  今後は、新規の事業よりも既存施設の補修・補強の需要が増えるとみられており、建設業者には、これらに対応する技術力・経営力を高めてほしいと期待する。  尊敬する人は福沢諭吉。坂本竜馬など明治維新の頃の人物に惹かれる。好きな言葉は、「彼も人なり、我も人なり」。体力づくりや仕事に、「他の人に出来て自分に出来ないことはない」をモットーにしている。奥さんと子供3人を福岡に残して単身赴任。以前、フルマラソンに出たこともあり、現在でも仕事が終わってから、大分河畔を走って体力強化に努めている。




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