大分建設新聞

インタビュー

平沼 一信さん(大建協日田支部青年部会長)

2007年11月24日
 大建協日田支部の青年部会がこのほど設立され、崔本土建社長の平沼一信さん(49)が初代部会長に就任。若い世代の行動力による地元の活性化や厳しい業界の変革に、新しい風を吹かせてほしいとの期待の声も。  平沼さんは部会設立にあたり「若手経営者の教育・育成ができる環境作りを進めたい。行政とのコミュニケーションを深め情報交換と収集など、交流を密にし、仕事に直結した動きをしていかなければならない。ボランティア活動など地域貢献も当然継続していくが、こうした活動が業界全体の仕事に結びつくことも必要」と強調。厳しい状況下、行政との協調と橋渡しによる業界全体の経営力向上を目指す。  今、若い世代からは、「仕事を増やしてほしい。増やさなければならない」などの声が上がる。だが、個人や少数では行政に声は届きにくい。組織力を生かした要望や活動が必要。しかし以前の「①公共の仕事をする、②公共利益を得る、③利益を地域に還元(雇用など)」のサイクルが、公共工事の減少で適正な利益が確保できず、組織活動の低下や地域への還元が薄くなるなど、悪循環を招く、とも言う。  そんな状況を改善するため部会では、「行政との情報交換」「地元との意見交換」「環境面」などを柱に専門部会を設け活動する考えのようだ。入札制度についても、「品確法に重きを置く現在、最低入札価格70%の設定が妥当か、品質低下を招かないよう、引上げを検討する必要もあるのでは」と適正な利益につながるよう健全な形での入札制度への期待も語る。そのためには「我々も調査・勉強し、支部と一体となって、アピールしていかなければならない」と、現状を改善のためには、何らかのアクションも必要と示唆する。  中でも、県内で最も遅れている日田市内の道路整備に取組む必要性を指摘しており、独自の調査や地元住民との対話も視野に入れながら、行政と一体となって進めたいとしている。「今はレールに乗ったばかりだが、これから何をするか、どこに進むか、現状を分析しながら方向性を定めていきたい」と語り、組織を導く重責を感じている。  仕事のかたわら、地元中学生のサッカークラブチームのコーチを務め、自身も35歳頃まで市内のクラブチームでゴールキーパーとして活躍していたそうだ。事務所の前には芝生のサッカーグラウンドも設け、クラブの練習場にしている。たまには自ら芝の手入れもするという。


部会活動に意欲的な平沼さん

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