大分建設新聞

インタビュー

前田 紀夫さん(県外壁補修工事業協同組合理事長)

2007年11月24日
 前田紀夫さんは、先月の総会で6期目の県外壁補修工事業協同組合理事長に就任した。前田さんは、「10年(5期)が節目でもあり、若返りを図る良い機会と思っていたのですが、選挙になってしまい意に反してもう1期ということになりました。大変重い2年を任せられたという思いが強い」と留任の感想を口にした。  建設業界が不況にあえぎ、外壁補修業も単価の下落に危機感を抱く時代。他県では、同業の組合が次々と解散している。団体運営も楽ではないはず。「10年前に初めて理事長になった時も大変でした。当時は、役員会もほとんど開かず、一部役員だけが得するような組合でした。それを、組合員が公平な扱いを受けるよう心掛け、役員の数と会合の回数を増やして幅広い意見を聞くようにしてから、まとまりある組合になりました」と運営の秘訣を話す。  業界の行く末は、「良い仕事をしていれば、高い評価を受けて受注は続きます。公共施設は補修が6割、新築が4割で補修はもっと増えます。この仕事は絶対になくなりません」と語る。組合で勉強会を開くなど、会員の技術力を高める努力をし、行政への陳情は組合員全員で回るなどの活動を続けていることからくる自信だろう。  「問題は、単価の下落です。足の引っ張り合いをしていてはだめ、工期の短い工事などでは、ダンピングを避けるためにベンチャーを組むなどの工夫をして生き残りをかけなければ」と会員間の協力を訴えた。  大変忙しい前田さん。手帳はいつも予定で真っ黒。余暇も忙しく、ソフトボール、ゴルフ、ミニテニスと暇を見つけては身体を動かす。かいた汗は、都町でしっかり補充しているとのこと。「私にとって酒は生きがい。役員会の後の飲み会は本音の会合になって、意見交換には最適です」と笑った顔はエビス様のようだった。  昭和17年生まれの65才。自宅は大分市佐野。次男が自社((株)三宮工材)で修行中。


「補修はもっと増える」と前田理事長

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