大分建設新聞

インタビュー

小俣勝廣さん(別府市管工事協同組合理事長)

2007年11月24日
 今年、別府市から技能功労賞を受けた小俣理事長は、小俣電設工業の社長。自社を揺るぎない基盤の企業に育て上げる一方、業界の発展にも関わってきた。  小俣さんは、昭和54年に脱サラして小俣電設工業を開業。以来、建築配管一級技能士などの各種資格を取得しながら自己の技術を磨き、平成6年からは組合の役員として業界の人材育成に尽くしてきた。人材確保の功績が認められ、このほど全管連からも優良組合に選ばれている。  「組合に加入するまでは、自分の会社のことしか考えていませんでした。組合員の人たちと接するようになってはじめて業界のことを考えるようになりました。だから、この度の受賞は周りの人たちのお陰だと思っています」と感謝の気持ちを忘れない。  高校を卒業後、別府信用金庫(現みらい信金)に就職。脱サラし、独立を目指して、市内の管工事会社で修行した。「数年後に辞めるのを承知で雇ってくれた会社の社長と、信金時代に世話になった現別府商工会議所会頭の高松有門さんには今でも恩を感じています」と自身の会社をA級まで成長させる礎となった恩人への感謝を口にする。  今後の組合運営を聞くと、「技術革新が進み、汚れ仕事が減る一方で無駄が増えています。組合員全社がそれぞれの技術を持ち寄って技術力を結集すれば、全体の総合力がアップでき、無駄を無くすることができるのですが」と理想を語る。活動としては、「清掃や公共施設の水回りの診断などの奉仕活動を続け、他団体と一緒になった献血活動などにも積極的に協力したい」と建設業界全体のイメージアップを目指す。  指が曲がるほど精一杯働いてきたという小俣さんだが、生来の凝り性で、剣道は4段、ゴルフはハンデ10とやること全てが水準を超える。今は、シカが出るという自宅裏山でキノコ狩りを楽しむのが唯一の趣味という。  市内堀田で家業を手伝う長男と奥様の3人暮らし。59歳。




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