大分建設新聞

インタビュー

髙倉 貴政さん(カッターアバンセ社長)

2007年12月05日
 先に、東京の明治記念館で開かれた建設雇用改善推進の集いで、髙倉貴政さん(カッターアバンセ社長)が雇用改善に功績があったとして大臣表彰を受けた。  受賞に至った経緯は?  「私は、全国コンクリートカッター工事業協同組合の専務理事をしていまして、会員企業の雇用改善を図ったのが認められました」と髙倉さん。自社の雇用だけでなく他社の雇用にまで貢献した功績が認められたのだ。  具体的に何をしたのか聞くと、「この業種は、『とび・土工』の雑工事扱いで、社会的には地位が低い。なんとか職種認定がほしかったが、難しいことが分かったので、せめて免許制度をと思い、私が『基幹技能者』制度を確立しました。それで技術者の地位向上と施工の安全性向上を図ることができたわけです」と言う。  コンクリートカッター業界は、ゼネコンのダンピングのしわ寄せをもろに受けている。そのうえ個人営業の業者も多く、日銭を稼ぐだけの彼らに単価では勝てない。そんな中、資格者のいる優良企業に特典を持たせようと努力したわけである。  「現在、資格者を使えば、元請にも経審点数が与えられるように行政に働きかけていますが、近いうちに実現しそうです。そうなれば、不良不適格業者の排除にもつながります」と免許制度への期待は大きい。  さらに、髙倉さんは、国交省と災害復旧の協力協定を結ぶという。どのような協力体制か?。業界のカッター技術を生かし、倒壊ビルの切断などの復旧支援を考えている。  業界発展に尽くす髙倉さん、疲れを癒すのはスポーツ観戦とか。どんなスポーツも観るのは好きだそうで、自らは月1回のゴルフを楽しむ。  大分市内古ヶ鶴に奥さんと子供2人と暮らす。昭和23年生まれで来年は還暦を迎える。


業界発展に尽くす髙倉さん

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