大分建設新聞

インタビュー

大平 敬二さん(竹田ダム建設事務所長)

2008年06月06日
 ダム建設事業に携わって、今年で3年目になる。「昭和57年、平成2年の大水害を機に、竹田水害緊急治水ダム建設事業が採択され、河川改修とダム建設を組み合わせた治水対策を進めることになった。こうした大型プロジェクトに参画できることに誇りと責任を感じている。地元関係者との信頼関係を大事にしながら、22年度の完成を目指して、職員ともども頑張っているところ」と言う。  稲葉ダムの工事進捗状況は、「19年度末現在、予算ベースで77・7%。昨年4月に本体のコンクリート打設が完了し、現在、ダム湖の底をコンクリート・アスファルトや粘性土で覆う工事を急いでいる。玉来ダムについても、稲葉ダム完成後、早期着工に向けて、設計前のボーリング調査を始めるなど準備に取り組んでいる。また、今年2月に稲葉ダム周辺整備計画が成案を得たことにより、この稲葉ダムが地域振興に一役買えるよう整備していきたい」とし、そのため地域住民の意見、要望なども積極的に吸い上げていく考えのようだ。  もとより同事務所は、現場第一主義が基本。職員には「健康第一で風通しの良い、報告・連絡・相談を徹底した職場づくりを心がけてもらいたい」と求めており、「そのためにも地元との連携を密に周辺環境整備などの残された課題に取り組んでいきたい」と、職場内、地域との連係プレーの大切さを強調する。  建設業界に対しては、「これまで建設業界の方々は、災害などの緊急時には復旧作業などに献身的に貢献してくれた。これからも、よろしくお願いしたい。また業界の受注環境はたいへん厳しいが、今一番求められるのは技術力と経営力。評価点アップを目指して頑張ってほしい。それと地域の他の業界と連携し、その地に合った、地域活性化につながる新たな事業を起こすなどの創意も必要ではないか」とアドバイス。  趣味(と実益)は、「週末に親から引き継いだ、3反ばかりの田畑で農作業をし健康づくりに励んでいる」そうだ。座右の銘は、「先ず隗より始めよ(事を始めるには、人にあれこれ言う前に自分から積極的にやること)」。もちろん自身も実践している。  大分市坂ノ市で奥さん、愛犬「じゃじゃ丸」と〝3人〟暮らし。55歳。 略歴 宮崎大学を卒業。昭和53年に県職員に。別府土木河港砂防課長、道路整備促進室長補佐、前職の竹田ダム建設事務所次長を経て、今年4月、現職。




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