大分建設新聞

インタビュー

山崎敏彦さん(大分駅周辺総合整備事務所長)

2009年04月22日
 「所属長は初めてで、このような大きなプロジェクトを担当する職責の重さに身の引き締まる思い」と謙虚な就任の弁。「今年夏には、春日陸橋の撤去工事、来年度には大道陸橋の撤去工事と重要な事業が始まる。約2年間、全面通行止めや仮踏切などで通行車両を制限して行なう。県民には新聞、テレビなどでその間の渋滞緩和への協力を呼びかけて、事故のないようにやり遂げたい」と意欲をみせる。そのためにも、職員には「職員同士のコミュニケーションを大事にし、情報や認識を共有して業務に努めるよう」期待している。  大分駅周辺総合整備事業は、大分駅付近連続立体交差事業、庄の原佐野線などの関連街路事業、大分駅南土地区画整理事業からなっている。  大分駅付近連続立体交差事業は、昨年、久大本線と豊肥本線の高架化が完成、今年は、日豊本線をまたぐ春日陸橋を7月21日から来年3月ごろまで全面通行止めにして撤去する。大道陸橋の撤去は22年度後半から施工する予定。  庄の原佐野線は、昨年、同市大道町の国道210号から六坊北町の国道10号までの2214㍍が開通。今年から、国道10号から下郡までの延伸工事に着手する。  建設業界に対しては、「公共工事の縮減で経営環境は厳しいが、技術力を高め、コスト縮減に努めて厳しい状況に打ち勝ってほしい」と奮起に期待している。  一方、県内各地の土木事務所に勤務した経験から「災害が発生した時は、地元の建設業者に重機などで迅速に対応してもらっている。県内の社会資本の整備はまだ遅れているので事業を増やし、災害時などに地域に貢献している建設業者を支援すべきだ」との思いが強い。  これまでの忘れられない主な事業は、日出町のハーモニーランドや大分港の大在コンテナーターミナル、大分スポーツ公園の建設などに関わったこと。  趣味は、仕事一筋で、わずかに雑学書の読書ぐらい。座右の銘は「自然体」。仕事も常に「自然体」をモットーにしている。  大分市出身。同市内で奥様と二男の3人暮らし。昭和27年2月18日生まれの57才。 略歴  大分工業高校土木科卒。49年4月、県職員に。土木建築部企画検査室主幹、中津土木事務所道路課長、高速道対策局課長補佐、企業局工務部工務企画監を経て4月から現職。




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