大分建設新聞

インタビュー

三代清六さん(別府土木事務所長)、継続事業を着実に

2009年04月24日
 別府は初めての勤務地という。別府の若さあふれる雰囲気が気に入った様子。それもそのはず、電車で通勤して降り立った駅が別府大学駅。ホームには国際色豊かな学生たちがいっぱい。「元気をもらったようで…」。学園都市別府ならではの感想だ。もちろん管内では、日出や杵築の歴史の深みと最先端のIT産業が同居する地域についても、新たな感触を得たという。  新鮮さを感じる赴任先での抱負を尋ねると、「一番に考えているのが、地域の防災と社会インフラ整備の両輪をしっかりやること。地域住民の生命、財産を守ることが我々の使命」と力強い言葉。「そのためには、70人いる職員の結束力を高め、『人の和づくり』をしたい。それがなければ、明るい職場も〝報・連・相〟もないのでは」と、何よりも和を重視する。  防災の面では、危機管理を万全にと、職員を8つの班に分け、災害発生時に24時間対応できる体制を赴任早々に構築した。  管内の事業に目を向けると。「新規事業がなかなか認可されない厳しい状況の中だが、大田杵築線、別府挾間線、日出真那井杵築線などや八坂川改修、別府港湾整備などを着実に進めたい」と重点事業を挙げた。「厳しさはまだまだ続くが、政府が1兆4000億円の公共事業向け補正予算を新交付金に計上したことに期待している。地域からはたくさんの要望が出ているのだから、なんとか応えたい」と続けた。  管内の建設業者に対しては、「右肩下がりには、もうすぐブレーキがかかると思う。県の一般競争の基準拡大も見送りになったし、補修補強分野に目を向けつつ頑張ってほしい」と激励。  住まいは生まれ育った緒方町に。子供2人は独立し、奥さん、お父さんと3人暮らし。趣味は多彩で、「まあまあ段」の囲碁、将棋と、一瞬?ハンデ1ケタになったことがあるゴルフなど。ただ、実家が農家で、トラクターの運転は本職の農家のおじさんにも負けないそうだ。    略歴  昭和44年、県入り。企業局、大分土木勤務などの後、竹田土木企画調査課長、港湾課参事、豊後高田土木所長などを経て、前任の河川課長からこの4月、現職。58歳。




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