大分建設新聞

インタビュー

是永修治宇佐市長、企業誘致に意欲

2009年07月01日
 「民の調子が悪いときは、官の出番」というのは4月に就任した是永修治宇佐市長。「病気も元気も景気も、全部“気持ち”の言葉。病気のように、景気も気から」と、予算の獲得に全力を挙げ、今、世の中を覆っている不況を乗り切るため、景気の下支えを打ち出している。  北部九州では、いずれトヨタ、日産、ダイハツで150万台、山口、広島を加えた、周防灘圏では200万台となる、自動車の一大生産圏。「宇佐は北部九州の要衝にあり、土地が広い。道路(東九州道や県道中津高田線)やブロードバンド環境など、インフラ整備を進めることができれば、自動車の一次、二次の部品メーカーの誘致を有利に進めることができる」と市の将来像を示す。  「手をこまねいていると、他の地域に先を越されてしまう」と、守りだけではなく攻めの姿勢を貫く。「インフラ整備にコストがかかるのは当たり前。投資をし、地域が豊かになれば、それが産業、農業の発展につながる。その先に福祉問題が見えてくる」。交通ネットワークの充実で、周辺自治体との連携がよくなり、さらに効果が現れるという考えだ。  建設業については「地域の経済を支える重要な基幹産業」とのイメージを抱いている。「地域の安心・安全な生活を守るために、健全に成長してもらいたい。入札は、公平、公正、透明性や適度な競争原理を考えると、県の入札制度に近づけることが望ましい。地元にできる限り発注したい」と、持論を展開した。  「子供や孫の代になっても『宇佐に住んでよかった』と言われるような市にしたい」という市長。全国4万余の八幡宮の総本宮「宇佐神宮」やお隣の豊後高田市「昭和の町」など、歴史的、文化的魅力のある観光資源を活用した、市の活性化も見据える。  趣味は囲碁、読書とバレーボール、ボウリングなど〝文武両道〟。好きな言葉は『日々是好日』。54歳。        (澤村) 略歴  昭和54年、県職員に。東京事務所、土木建築部、総務部を経て、平成19年、中津市副市長に就任。20年に退任し、今年4月、宇佐市長に初当選。




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