大分建設新聞

インタビュー

安部隆さん(佐伯環境センター社長)、総合運動公園の指定管理者候補に

2010年03月02日
 県南・豊肥地区で最大規模のスポーツ施設、佐伯市総合運動公園(同市長谷)が新年度から指定管理者制度による運営に変わる。その指定管理者候補者に経費縮減や施設の利活用策などの点で優れていた管工事A級の(有)佐伯環境センターが決まった。安部隆社長に話を聞いた。  ―応募した動機は  安部 一番は、管・電気工事の仕事で学んだ施設管理の技術が生かせると思った。それと、業界の現状は大変厳しいが、雇用確保の面からみて、中小企業は大企業のように簡単に雇用調整が出来ない。県も業界の異業種進出を支援しているが、農業や福祉の分野となると、おいそれといかないのが実情だと思う。  ―どのような点が評価されたと思いますか  安部 当社を含め5社が応募したが、企画力は他の業者と比べさほど変わらなかったと思うが、施設管理技術を持った現有の人間でできること。電気設備の運転方法見直しなどプロの目から見て、もっと絞れるところがあることなどだ。  ―利用者を増やすためどのような計画がありますか  安部 高速道の大分~佐伯間の無料化社会実験を追い風にして、PR活動に積極的に取り組む。プールには県内有数のウオータースライダーがあり、温水プールは年間を通して利用できる。また、佐伯出身の野村謙二郎さんが広島東洋カープ監督に就任したので、プロ野球チームのキャンプ誘致にも取り組みたい。津久見市のつくみん公園の築山が小さな子どもに大変人気があるようなので、似たような施設も研究してみたい。4月から青山行きのコミュニティーバスが1日3便総合体育館前で停まるようになるので、これまで以上に利用しやすくなると思う。  ―最後に一言  安部 以前市が提唱していた「1市民1スポーツ」を旗印に、県南地域スポーツ施設の核として、スポーツを通じた青少年育成、中高年向けの生涯学習の場の提供など市民誰にでも愛される運動公園づくりに努めたい。     (加藤) 【メモ】佐伯市総合運動公園 敷地面積約43㌶。総合体育館や市民総合プール、佐伯球場、陸上競技場など11施設がある。指定管理者の指定期間は25年3月までの3年間。指定管理料は年間7587万円を上限に設定した。市は4月1日からのスタートを目指し、3月定例市議会に指定議案を提出した。




フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP