大分建設新聞

インタビュー

奥田秀樹さん(大分河川国道事務所長)

2010年05月06日
 大学時代を福岡で過ごし、九州には愛着がある。大分は「素晴らしい観光地がすぐ近くにあって、食の魅力もあり、豊かな地域」と感じている。「どれだけ地域を好きになれるか、そして地域のために何ができるかが、仕事のカギだ」というから、大分を好きになって、いい仕事をしてもらえそうだ。  管内では別大拡幅、宮崎交差点の改良、田原拡幅、賀来川改修、大谷川ポンプ場など大規模な工事がここ数年のうちに次々と完成する。それらの総仕上げの時期の就任。「一つひとつしっかりと仕上げていく」という。  一方、三光本耶馬渓道路や中九州横断道路の今年度予算は減額に。「いずれも地域の悲願だ。限られた予算の中で、見通しが難しいのが現実だが、予算確保に努めていきたい」と語る。さらにビッグプロジェクトだけでなく、「地元の要望をしっかりと聞いて、歩道整備など、日常生活に直結した部分の整備にも日々取り組んでいきたい」と、地域目線に立ったきめ細かな対応も忘れない。  谷村昌史前所長は、事務所内の講習をCPDS講習として建設業に開放するなど、業界の技術者育成に取り組んだ。奥田さんは「素晴らしい素地をつくってもらった。引き継いで取り組んでいく」と意欲的。  同事務所ではBCP(災害時の業務継続計画)を策定した。災害発生時は「国は災害発生時に大きな組織と力を持っている。地域や組織を越えて、この力を機動的に活用できるのが、事務所の利点。地元自治体や関係機関と連携して、災害発生時には中心的な役割を担う覚悟」と表情を引き締めた。  趣味はジョギング。第1回東京マラソンにも出場したそうだ。気候が良くなったら大分川河畔を走ると張り切っている。今は単身赴任だが、この7月にお子さんが生まれるのに合わせ、奥さんを呼び寄せる。「別府の病院は温泉を産湯に使うそうですね」と、楽しみにしている。38歳。    略歴  昭和47年、兵庫県生まれ。平成8年、九州大学大学院工学研究科を卒業して旧建設省に。国土交通省道路局有料道路課長補佐などを経て、今年4月1日、現職。




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