大分建設新聞

インタビュー

芝崎一男さん(芝崎組社長)、本物志向の弁当屋を出店

2010年06月16日
 今や大分一ともいえる弁当商戦の激戦地となった大分市の下郡バイパス沿い。その中でもひときわ目立つ店構えの「ハッピースマイル」。大分市寒田の総合建設業、(株)芝崎組(芝崎一男社長)が手がける、本物志向の弁当屋さんだ。  建設業界が〝新規事業〟に頭を悩ませている中、なぜ弁当屋さんを選んだのか。「生活に必要な『衣食住』の中で、〝衣〟と〝住〟は我慢することができる。だけど〝食〟はいくら我慢しても食べないわけにはいかない」と、明快な芝崎さん。  この事業が単なる思いつきではないのは、準備期間を1年間確保し、じっくりと試行錯誤を繰り返したことからもわかる。「せっかくやるんだから、つまらんことはしたくない」との思いから、価格競争ではなく、品質で勝負することにした。食材にとことんこだわり、すべて国内産。タレも国内産食材で手作りするという徹底ぶりだ。  「いろいろな店の弁当を食べた」という芝崎さん。多くのライバルと比べても「どこにも負けない」という自慢のメニューの中で、特におすすめのメニューは「幕の内」と「牛めし」。特に牛めしは「そこら辺の弁当とは肉が違う」と胸を張る自信作だ。  芝崎さんが国内産の食材にこだわる理由はズバリ「安全と安心」。実は弁当屋を経営するようになって気づいたことがある。以前通っていた定食屋でよく食べていた塩ザケ、骨がほとんどない。わずかに残っている骨もやわらかい。「このサケ、薬品で処理しているな」。そう直感した。食の安全に対する思いは強くなった。  芝崎さんのこだわりはお客さんに浸透しはじめている。老人会や子ども会の特注弁当が好評で、徐々に常連客が増えてきた。課題は「弁当をお出しするのに時間がかかる」こと。作りたてを手作りで提供するため、注文を受けてから調理している。電話注文を受ければ効率が上がる。電話予約の客への割引を含め、さまざまなサービスを検討中だ。  来月は2店舗目の出店を予定。出店計画は〝攻め〟の姿勢を貫く。『みなさんのそばへ』が合言葉。店名に込められた「幸せの笑顔」を、少しでも多くの人に届けるため、芝崎社長の奮闘は続く。 (ハッピースマイル 大分市大字片島135の1℡097〈568〉5530)。







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