大分建設新聞

インタビュー

渡邉浩延さん(西日本高速道路(株)中津工事事務所)

2011年04月21日
 ―未曾有の大災害になった東日本大震災を受け、高速道路をはじめとした幹線道路が果たす役割の大きさが再認識されました。工事を直接指揮する実務者の立場としてどうのように感じていますか。  渡邉 震災自体が甚大であり、私も学生時代に阪神淡路大震災を経験し、ライフライン、特に道路復旧がいかに大事であるか身にしみて感じています。道路が復旧しないことには、何事も前に進まないし、復興作業に入ろうにも物資の輸送がマヒしたらどうにもなりません。このことは今回、全国から支援物資などを届ける際の、東北自動車道が果たした役割の大きさをみれば理解してもらえると思います。  ―西日本高速道路ではどのような危機管理をされていますか。  渡邉 自分たちは道路を建設する部門ですが、道路を管理する部門では何かあれば、すぐ動ける体制を日頃から整えています。もちろん震災などの災害時は、我々全体で対応します。短期間で復旧させるためには、高速道路ネットワークによる物資輸送が迅速かつ機能的にできるようにすることが、最も大切だと考えています。このことから言いますと、ミッシングリンク(高速道路がつながっていない部分)が解消されることが非常に重要になってくると考えます。  ―災害に強い道路づくりが一層強調されていますが…。  渡邉 その重要性を改めて感じています。また単に高速道路というだけでなく、災害時には緊急道路として、人命と財産を守る使命があり、中津工事事務所管轄(築上~宇佐間)の区間が完成すれば、北九州~大分間の基幹道路となり、大分自動車道に何かあっても、福岡~北九州~大分の物流が確保されることになります。  ―築上~宇佐間の26年度完成に向けて、この震災を踏まえ、どのような思いですか。  渡邉 地域の方々にとっては重要なライフラインとなるので、一日も早く安全・安心な道づくりを進めていきたいと考えています。




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