大分建設新聞

インタビュー

阿部洋祐さん(竹田土木事務所長)

2011年06月22日
 竹田勤務は3回目だが、感慨深いものがあるという。竹田ダム建設事務所の開所から4年間、稲葉ダム建設の用地交渉などにあたった。その稲葉ダムは昨年完成し、今度は所属長として管理を任されることになった。  仕事の進め方について「職員には誠意、熱意、創意の〝三意〟を持って欲しい」と話す。困難にぶつかったとき、誠意、熱意を持って取り組めば、相手に必ず気持ちが伝わるという。これは、稲葉ダム建設の用地交渉のときに感じたこと。当時、地元住民と何度も話し合いを重ね、お互いの信頼関係を築いた。交渉にあたった住民らとは、今でも交流があるそうだ。「コミュニケーションを大事にし、住民の意見を吸い上げてほしい」と。  管内では、様々な道路整備事業が進行中だ。中でも、中九州横断道路竹田インターチェンジへのアクセス道になる竹田直入線や、くじゅう観光の主要ルートの国道442号、阿蘇くじゅう公園線の拡幅・改良は「早期に効果が出せるように努力する」と力を入れる。これからの公共工事については「維持管理に比重が移行していく」とした上で「維持管理の水準をどの程度までもっていくか、アセットマネジメント手法の確立が必要」と語る。  地域の建設業について「災害時などの迅速な対応はいつもありがたい」と話し「土木事務所としても、防災センター、地元建設業者と連動し、いつ災害が発生しても対応できるように備えたい」とさらに連携を深めたい考え。また、「厳しい時代ではあるが、時代の波にアンテナを立て、そして、地域から信頼される業界づくりを」と期待する。  趣味をたずねると「オヤジバンド」という答え。フォークグループでギターと、たまにヴォーカルを担当。先日も、東日本大震災のチャリティライブに出演したとか。大分市判田で毎年開催される、はんだ音楽まつりの実行委員も務め、9月の開催に向けて着々と準備中だそうだ。52歳。 略歴  昭和56年、長岡技術科学大学卒業後、県職員に。土木建築部のほか、企業局でダム管理や管路改修にも携わった。前任の建設政策課企画調整監を経て、今年5月、現職。




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