大分建設新聞

インタビュー

山下隆弘さん(極東建設)

2011年12月20日
 国東市の竹田津漁港で進められている、水産物供給基盤機能保全工事(本紙12月7日付既報)で、極東建設(株)(沖縄県)が担当している被覆石投入工に携わっている山下さん。今月13・14日に竹田津幼稚園・竹田津小放課後児童クラブの子どもたちを対象に行われた「漁港教室」では、水中でのバックホウ操作や、海面に顔を出して、子どもたちに手を振るなど、国東の子どもたちが、おそらく初めて見る〝潜水士〟という仕事をアピールした。  「海上自衛隊のスクーバ課程を経て潜水士となり、7年間自衛官でした。護衛艦の『くらま』に乗っていたんです」と。その後、昭和60年からフリーの潜水士となった。  海が好きで、好きで、たまらない。「もう亡くなられたのですが、当時の極東建設の古松伸茂社長に誘われて、この水中バックホウの2機目以降の製作のため沖縄の工場に入りました。だけど、やっぱり潜っていたい。そう社長に申し出て、また潜水士に戻してもらいました」と笑った。水中バックホウの運転には、車両系建設機械(整地)の資格が必要だが、この仕事のために資格を取った。  「護岸調査の仕事もしました。最近では福島にも行きました。でも、一番記憶に残っているというか、やったな、という仕事は南大東島。岩盤で少々邪魔されていたフェリー航路の確保のために、1年半ほど潜りました。クローラードリルで発破のための孔を開けて回って…。これが完了したときは達成感がありましたね」と、ちょっと得意げな表情。  日本国内あちらこちらを移動しながら、その海の安全のために作業する毎日。その土地土地の温泉に入るのも楽しみ。「趣味は釣り」と答えた横で、同僚のみなさんが「他の武勇伝も伝えたほうが面白いんじゃない」と合いの手を入れる。穏やかな印象とは裏腹に、豪快な面もお持ちなのかもしれない。お酒か、それとも…。  竹田津漁港での作業は、今月28日まで。寒い時期だけに、大分の温泉に〝潜る〟時間も確保して欲しい。


潜水一筋の山下さん

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