大分建設新聞

インタビュー

坂口文哉さん(ベツダイ)

2012年02月23日
 (株)ベツダイ(大分市向原東、矢邉弘社長)が、大分市のパークプレイス公園通りに、イタリアのピサの斜塔を真っすぐにしたような円筒形住宅を建て、販売を始めるという。どのような住宅なのか、販売を担当する同社マーケッティング事業部の坂口文哉課長に聞いた。 ―ベツダイにはグッドデザイン賞を受賞した「ZERO CUBE」という四角形の商品があったと思うのですが?  坂口 人気商品はすでにいくつかありますが、常に新しい商品開発に挑戦しています。円筒形の住宅は商品名を『Loop's』といいますが、商品化できたのは、協力会社の職人の方々のおかげです。曲線の建材開発に協力してくれ、苦労の末に建築基準法をクリアできる丸い耐力壁の製作に成功しました。本当に感謝しています。 ―誰の発案ですか?  坂口 矢邉社長です。社長の案でなかったら開発会議でボツになっていたかもしれません。専門家の間では構造的に無理だろうという意見が多かったですから。でも今では、ゼロに続いてグッドデザイン賞を獲ろうと皆意気込んでいますよ。  ―四角のゼロキューブから丸いループスですから本当にユニークですね。よく思い付いたものですね。  坂口 社長の四角ばった性格が丸くなったんでしょうか。いや、冗談ですよ(笑)。確かに6面体、8面体は過去にもあったようですが、木造住宅ではわが国初ではないでしょうか。木造のツーバイフォー工法は我が社がさきがけですから自信を持っています。  ―グッドデザイン賞が獲れるといいですね。  坂口 ありがとうございます。  あす25日からパークプレイス公園通りで「Loop,s」の発表会がある。発表会の前にのぞいてみたが、確かに周りの家と比べてもひときわ際立っていた。内部がどうなっているか誰もが興味をそそられるだろう。モデルハウスはW造2階建て103平方㍍の3LDK住宅だが、3階建ての4LDKモデルもある。また、カフェや美容室など店舗として利用してもおもしろそうだ。実際に店舗仕様の内装も設計中とのこと。興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかが。







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