大分建設新聞

インタビュー

佐藤 修治さん(駅周辺総合整備事務所長)

2013年05月09日
 「何よりも、この大事業に様々な角度から関わることができたことがうれしい。二度と見られない大分の変化に立ち会えた」と、就任の感想。同事務所勤務は4年ぶりの2回目。前回は企画建設課長として、今回は所長として仕事をする。  JRを高架化する連続立体交差事業は、今年度末には完了する。また、県道庄の原佐野線は、大分川に架かる橋の建設事業が本格化する。今年秋にも橋梁下部工工事がスタートし、28年度完成を目指す。この橋が完成すれば、国道10号・210号などとの連携で、幹線道路の交通量が分散化し、新しい動脈として、交通渋滞の緩和に寄与できる。  「大分川に橋を架けるのは、弁天大橋以来約50年ぶりになる。『県民中心の県政、現場主義に徹する』の方針どおり、利用者たる地域住民の立場になって、そのときそのときに精いっぱい考えて、造るだけ」と言う。モットーは、「現場をよく見、地域の話をよく聞く」こと。「建設物は将来までずっと残るのだから、住む人、利用する人の立場になって」が口ぐせ。  職場では、円滑に事業を進めるため、何よりも職員の健康管理、風通しの良い組織、明るい職場づくりに励む。  建設業界について問うと、「昨年の九州北部豪雨のときは、夜を徹しての作業だったと聞いている。業者の方々はたいへん苦労されたと思う。やはり地元を守る業者として、意識の高さを感じる。そんな業者さんも、何かと課題が多いようだ。中でも将来を担う人材の確保。人材の育成と技術向上のため、ぜひとも頑張っていただきたい」と語った。  ホルトホール大分ももうすぐ完成し、県立美術館も、新しい大分駅ビルも建つ。これから数年、大分市は変わり続ける。自らも大分市大道に住んでおり、生活者の視点でも「これからどんな風に変化していくのだろうか」と興味津々のようだ。  略歴  昭和50年、大分工業高等専門学校を卒業、県職員に。大分駅周辺総合整備事務所企画建設課長、県警察本部交通規制課、大分土木事務所技術次長を経て、今年4月に現職。58歳。    




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