大分建設新聞

インタビュー

湯地 三子弘さん(宇佐土木事務所長)

2013年07月04日
 県道路整備促進室など道路関係の仕事に長く携わってきた。宇佐土木は2回目で11年ぶりの勤務。「初任地は竹田土木だった。会計検査院の検査のとき、先輩方が緊張した面持ちで検査を受けられる姿を見て、公共工事に携わる者の責任と使命感を痛感しました。また、当時は本庁でしていた認可設計書の審査で、テキパキと説明する先輩を見て、早く追いつきたいと自分なりに努力しました」と、当時を振り返る。  就任に当たって、「宇佐土木に、前に勤務していた当時進めていた事業は、ほぼ完成しているが、現地を見て、時間の経過と先輩や業界の皆さん方の、努力と苦労を実感しました。一方で、柳ヶ浦駅周辺の道路網、通学路などの交通安全対策、隣接事務所との境界付近の狭い道路や砂防、急傾斜地対策などの未着手箇所も早く整備しなければならないので、職員みんなで議論しながら、着実に進めたい」と抱負を語った。  重点に挙げている事業は、宇佐本耶馬渓線江須賀工区の4車線化事業と、中津高田線の黒川松崎線バイパス整備。「両事業は、県北発展につながる基幹事業。江須賀工区は25年度に着手するが、黒川松崎線バイパスについても、早期事業着手に向けて、地元宇佐市などと協議を重ねながら前進させたい」。また、「他の事業についても、国の25年度当初予算の交付申請などの手続きも整ったので、24年度補正予算の執行残と併せて、積極的に発注していきたい」とも。  建設業に対しては、「管内には技術力が高く、誠実な業者さんが多いと感じている。また災害の警報発令時には、大建協宇佐支部の支部長から、常に支援体制を取って下さる旨の報告をいただき、心強く思っている。今後も地域に信頼され、愛される業界として、発展しほしい」と期待を寄せた。  趣味は、まち歩き。「時間があれば、宇佐の市街地を歩いています。パワースポットとしても人気がある宇佐神宮の境内を訪れると、厳粛な気持ちになる」と笑顔を見せた。52歳。  略歴  昭和58年に九州大学を卒業して、県職員に。竹田土木事務所を振り出しに、佐伯土木、大分土木、前任の東京事務所行政課参事を経て、今年4月、現職。




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