大分建設新聞

インタビュー

岡上 八重子さん(創計社長)

2014年03月13日
 20年前、夫と別れ、子供を連れて測量会社を創業した。  当時は九州に女性が経営する測量会社はなかった。創業当時の社名は「ニード」。人から必要とされる存在でありたいと願い名付けた。測量だけでなく設計分野まで手を広げてがむしゃらに働いた。「人の輪に支えられてやってこれたのです」と岡上さん。娘も息子も仕事を手伝うようになった今日、仕事は測量に絞って、また別の人の輪をつくろうとライフワークに取り組んでいる。「ひとよこい」という、佐伯市の鶴岡地区を中心としたまちづくりプロジェクトだ。  「ひとよこい」とは大分弁で「ちょっと休む」という意味。それに「人よ来い」「一夜の恋」の気持ちを込めている。鶴岡の星宮神社は、隕石が御神体で、つまり星を祀っているというロマンチックな来歴の神社だ。「星ん降るまち つるおか」をキャッチフレーズに、地区のユニークな商店が集まった。「鶴岡は何もないところと思っていたが、魅力的なスポットが多い」という。古民家を使ったカフェや人気のパン屋さん、漁師の奥さん方がつくるごまだしで有名な「さいきりーふ」などが参加している。岡上さん自身も、ステンドグラス工房「ニード」を運営している。最初の参加店は20店ほどで、何もないところから立ち上げた。年2回の展示会や星宮神社での月明かりの演奏会など、こつこつと続けているうちにリピーターも増えて活動の輪が広がり、地区外の佐伯市中心部、さらには大分市などにも広がり、今では会員60店ほどになった。「自分たちの手作りで楽しむ、口コミでの広がりを大切にした」成果だ。  参加者の酒店の一升ビンを利用した手作りのランタンを、夜道を照らすイベント用に作り続けている。もう500個になったが「佐伯市中が明るくなるまで作り続ける」そうだ。10年後には佐伯市の人口の数倍を集めるイベントにしたいとの夢にときめいている。
 

佐伯の魅力アップに取り組む岡上さん
 
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