大分建設新聞

インタビュー

渡辺 輝光さん(豊後高田土木事務所長)

2014年05月27日
 豊後高田土木勤務は2回目。「ここは県職員に採用されて最初の任地。当時は県道にも砂利道区間があり、地蔵峠小田原線の路面が大雨で流され、数百㍍が通行不能になった。とりあえず砂利を入れて通行可能の状態にし、同時に予算要望をして、舗装工事を終えた。工事が終わると、地元のみなさんが、わざわざ事務所にお礼に来て下さった。この時、仕事に対するやりがいを強く感じたことを覚えている」と、若かりし頃の思い出を熱く語った。  「管内の土木事業の現状を見ると、道路や河川の整備はかなり進み、県内でも整備率の高い地域。ただ比較的早い時期から整備が進められてきたため、古い規格での整備区間が多く、これから改善しなければならない部分が見受けられる。今後は維持・管理に取り組むとともに、未整備区間の整備や整備済みの区間の再生にも努力する」と語る。  また、「豊後高田市は、国東半島・宇佐地域の世界農業遺産や日本風景街道の別府湾岸・国東半島海辺の道の認定、東九州自動車道の全線開通、『仏の里』や『昭和の町』などの新たなツーリズムの展開にも期待が寄せられている。今後は、広域的な道路整備の促進や道路案内標識の設置、沿道の景観整備にも一層力を入れる必要がある」と課題を挙げた。  管内の建設業者については、「高い技術力を持った会社が多く、また、災害時には地域の生命と財産を支える重要な役割を担っていることを強く自覚しており、大建協豊後高田支部には緊急時の支援体制を確立しているとの、力強い言葉をいただき、たいへん心強く思っている」と語った。  趣味は、山歩きと自転車。「仕事が落ち着いたら、国東半島峯道ロングトレイルを数ヵ月かけて歩いたり、管内をクロスバイクで周りたい」と意気込んでいる。53歳。 略歴  昭和61年、熊本大学を卒業して県職員に。豊後高田土木事務所を振り出しに、別府土木の河港砂防課長、佐伯土木次長兼企画調査課長、道路課の企画調査班参事を経て、今年4月、現職。




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