大分建設新聞

インタビュー

菖蒲 明久さん(中津土木事務所長)

2014年05月28日
 中津土木事務所は2回目の勤務。「まさに古巣に戻ってきたという安心感がある一方で、一昨年の豪雨災害からの復旧・復興、中津日田道路の整備など、仕上げ段階のものからペースアップしていかなければならない事業まで、課題が山積していて責任の重さを感じる。また、地域の総合防災センターとして、集中豪雨や地震、大雪などの際には、素早い対応が求められ、日頃から高い危機管理意識を持つことが重要だ。職員には、時間、技術、危機、健康の各管理面の徹底をお願いした。若い職員が所長室に気軽に相談に来てくれるような、風通しの良い明るい職場づくりを目指す」と語った。  中津土木の主な建設事業で「安心して生活できる県土づくり」は、▽山国川(床上浸水対策特別緊急事業、広域河川改修事業)▽津波高潮対策事業(中津港海岸角木、米山地区の堤防補修など)▽万田四日市線交通安全事業(大幡工区、永添工区)など。「交通ネットワークの充実」は、▽中津日田道路(耶馬溪道路)▽中津高田線道路改良事業(今津工区)など。多くの事業を進めるには、なんといっても建設業界の高い技術力や、徹底した安全管理が最重要と強調する。  建設業者には、「日頃から社会資本整備はもとより、災害緊急時の迅速な防災活動の担い手として重要な役割を果たすとともに、地域の様々なボランティア活動を通じて、社会貢献をされていることに心から謝意と敬意を表したい。業界は、今まさに、苦境を乗り切り、自ら新しい時代を切り開いていくという強い気構えと、創意工夫が求められている時代だと思う」と語った。  「特に建設業は、地域経済発展のために欠かせない主要産業。ただ近年は、若者の入職者減少や就業者の高齢化などの悩みも大きいと思う。そんなときだからこそ業界の皆さんが結束を強め、この難局を乗り切ってほしい」とエールを送る。  趣味は、海外旅行と体を動かすこと。これまでアジア方面に7回出かけた。また、県土木の野球チーム「DNA」のメンバー。「できるだけ練習に参加して健康づくりをしたい」と張り切っている。55歳。  略歴  昭和58年、九州大学大学院を修了して、県職員に。賀来土地区画整理事務所を振り出しに、道路課企画調査班参事、玖珠土木事務所長、河川課長を経て、今年4月、現職。




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