池邉 紘一郎さん(豊國建設企画課長)
2014年09月02日
県内で労働災害が多発している。7月末現在で前年同月比15・4%増と、都道府県別増加率で山梨県の30%増に次ぐ全国ワースト2位。そんなありがたくない数字を横目に、大分市の豊國建設㈱(池邉太社長)は7209日(1日現在)、実に20年近く無災害を継続中だ。同社安全担当者の池邉紘一郎企画課長に、安全の取り組みについて話を聞いた。
7月4日にあった同社安全大会で、池邉社長は「きょうで社員の無災害継続記録が7150日になった。今後も災害防止に全力を挙げる」と決意を示した。池邉課長は、「普通のことを着実に根気よくやっているだけ」と語る。
同社は、建築、土木、地下工事の3部門。これに加え、早くから昭和電工構内に作業所を構え、ここで所長が安全対策を学び、本社に戻ってその安全対策を実践する。「昭和電工は石油などの火気を扱うので、必然的に、安全に関しては特に厳しい管理が要求される。そこから学ぶことは大きい。当社は、安全に対して信頼される会社として評価をして頂いているので、常に緊張感を持っている」と言う。
工事部の3部長は毎週、現場を見て回るだけでなく、月1回は合同現場パトロールをし、別の視点から各現場をチェックする。現場内の注意箇所や良い箇所だけでなく、現場所長や作業員全員の顔写真も撮って、同時に現場の空気も本社に伝える。緊張感の無い現場は雰囲気でわかる。現場所長にいろんな事例を話しながら、安全意識を高めてもらうよう促している。
経営トップも、現場における安全に対する情報収集に余念がない。現社長はもとより、一級建築士の資格を持つ池邉健太郎会長も、昔から安全対策に対して熱心で、他社などの良い点は取り入れ、テレビや新聞などで新しい考え方を紹介しているのを見たら、翌日の朝礼で一報。どういう風に導入できるかを検討する。良い事例は、可能な限り視察に出かけるという。
池邉課長は「事故防止対策には時間と労力がかかる。どこまでやるかの判断は難しいが、事故を起こしたら取り返しがつかない。事故の怖さを知って、繰り返し注意喚起をする。マンネリ化を防ぐためには、わかっていてもやり続けることが肝心だと思う」と言い終わると、きょうもパトロールに出かけた。
無災害記録は、改善の余地がないかを常に考えながらパトロールを継続する。目標は8000日。池邉課長は「やり遂げるだけ」と結んだ。
無災害継続8000日を目指す豊國建設の安全担当者を務める池邉さん
7月4日にあった同社安全大会で、池邉社長は「きょうで社員の無災害継続記録が7150日になった。今後も災害防止に全力を挙げる」と決意を示した。池邉課長は、「普通のことを着実に根気よくやっているだけ」と語る。
同社は、建築、土木、地下工事の3部門。これに加え、早くから昭和電工構内に作業所を構え、ここで所長が安全対策を学び、本社に戻ってその安全対策を実践する。「昭和電工は石油などの火気を扱うので、必然的に、安全に関しては特に厳しい管理が要求される。そこから学ぶことは大きい。当社は、安全に対して信頼される会社として評価をして頂いているので、常に緊張感を持っている」と言う。
工事部の3部長は毎週、現場を見て回るだけでなく、月1回は合同現場パトロールをし、別の視点から各現場をチェックする。現場内の注意箇所や良い箇所だけでなく、現場所長や作業員全員の顔写真も撮って、同時に現場の空気も本社に伝える。緊張感の無い現場は雰囲気でわかる。現場所長にいろんな事例を話しながら、安全意識を高めてもらうよう促している。
経営トップも、現場における安全に対する情報収集に余念がない。現社長はもとより、一級建築士の資格を持つ池邉健太郎会長も、昔から安全対策に対して熱心で、他社などの良い点は取り入れ、テレビや新聞などで新しい考え方を紹介しているのを見たら、翌日の朝礼で一報。どういう風に導入できるかを検討する。良い事例は、可能な限り視察に出かけるという。
池邉課長は「事故防止対策には時間と労力がかかる。どこまでやるかの判断は難しいが、事故を起こしたら取り返しがつかない。事故の怖さを知って、繰り返し注意喚起をする。マンネリ化を防ぐためには、わかっていてもやり続けることが肝心だと思う」と言い終わると、きょうもパトロールに出かけた。
無災害記録は、改善の余地がないかを常に考えながらパトロールを継続する。目標は8000日。池邉課長は「やり遂げるだけ」と結んだ。
無災害継続8000日を目指す豊國建設の安全担当者を務める池邉さん