大分建設新聞

インタビュー

江口 準一さん(アーテック)

2014年11月12日
 土木工事全般や機械設置・メンテナンス、製缶・配管など、建設工事全般を手掛ける大分市の㈱アーテック(柏木義孝社長)で、若くして工事部長を任されている江口準一さん(30)。同社の新日鉄住金内事業所の、約80人を束ねている。
 それだけに、責任、プレッシャーも大きい。工場内での多岐にわたる仕事を管理する中で、最も重視しているのはやはり安全対策。「構内のルールを厳守するのは当然のこと。作業に合わせた対策を徹底している」と、職長ミーティングで作業グループごとに具体的な指示を出し、作業員一人ひとりに浸透させるよう努めている。
 同社は23年に新日鉄から、無災害3ヵ年達成の感謝状を受けており、それから江口さんの意識も変わった。「それまでも安全には気をつかっていたが、作業効率を優先していた部分もあり反省した」という。感謝状を受けてからは「様々なレベルの作業員がいる中で、全員がしっかりと理解できるように丁寧に説明することを心がけている」そうだ。
 危ない行動やルール違反になりそうな作業員がいたら、なぜそれが危険なのか、それをやってしまうことによってどういった事態になるのか、具体的に細かく説明する。問題が起れば、常に自分で現場を確認し指示を出す。
 工事の品質については、きれいなものを作り上げることを心がけているという。「このくらいでいいや」という気持ちをなくし、現場や作業自体もきれいに仕上げるよう呼びかけている。それが事故防止にもつながっているとも。
 柏木社長は「人はモノじゃない」と言い、従業員を大事にし会社を発展させてきた。それを知る江口さんも「目標は従業員にけがをさせないこと」と話し、作業の段取りや安全対策に細かく気を配る。「他社に負けない仕事をして、会社のさらなる発展に貢献していきたい」と意気込んでいる。


作業内容に合わせた安全対策を徹底する江口さん
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