米原 吉彦さん(別府港湾・空港整備事務所長)
2015年06月11日
初めての大分勤務。着任してまだ2ヵ月で、「日々勉強の毎日。九州の海の玄関口としてフェリーの発着が充実していて、大型客船なども寄港するようになった。各港、空港の現状をしっかりと見極め、継続事業を着実に進めたい」と話す。
長年、港湾事業に携わって印象に残っているのが、中国地整時代。「地域の要望で干潟の整備に乗り出したが、工業地帯にある工場近くの浚渫土砂を干潟造成の材料に使うことを伝えると、地元住民から土壌汚染が不安だとの懸念の声が上がった。それから、何度も話し合いの場を設け、土壌調査もして問題ないことがわかり、無事に着工に至った。そして迎えた起工式の際には、住民の方々に励ましやねぎらいの言葉をかけてもらえたことが、とても心に残っている」という。
今後の事業については「継続事業と、新たな事業に備えて、大分港の海岸線の現状調査や高潮・津波対策など、安全性向上の方策を勉強していく。別府海岸など大型事業が完了した所もあるが、貨物量の増加や大型客船などの入港に対応できる岸壁の整備など、タイミングを計りながら進めていきたい」と。手探りではあるが、まだまだ必要な事業を探す構えだ。
港湾、空港のインフラ整備や建設に携わる受注者、発注者は、これらの仕事が一般的に目に見えないためか、この職業を希望する若手が少ないなどの問題に直面している。この仕事に誇りを持ってもらえるよう、自分が手がけた仕事がどんなことに役立っているのかを、少しでもわかってもらえるような取り組みを始めているという。「良いモノを造るには、発注者・受注者が一心同体でなければできない。互いに技術力の向上を目指し、切磋琢磨し合ってこそ成果が上がる。しかし、自分の仕事の成果や役割が少しでも見えれば、この仕事の魅力を知ってもらえることにつながる」とも。
休日は、散策を楽しむ。県内の幅広い文化や芸術に驚いたそうだ。
略歴
福岡大学工学部土木工学科卒業後、旧運輸省第四港湾建設局門司港工事事務所職員に。平成13年、国交省中国地方整備局、
前任の九州地方整備局下関港湾事務所副所長などを経て今年4月、現職。山口県宇部市出身。56歳。
長年、港湾事業に携わって印象に残っているのが、中国地整時代。「地域の要望で干潟の整備に乗り出したが、工業地帯にある工場近くの浚渫土砂を干潟造成の材料に使うことを伝えると、地元住民から土壌汚染が不安だとの懸念の声が上がった。それから、何度も話し合いの場を設け、土壌調査もして問題ないことがわかり、無事に着工に至った。そして迎えた起工式の際には、住民の方々に励ましやねぎらいの言葉をかけてもらえたことが、とても心に残っている」という。
今後の事業については「継続事業と、新たな事業に備えて、大分港の海岸線の現状調査や高潮・津波対策など、安全性向上の方策を勉強していく。別府海岸など大型事業が完了した所もあるが、貨物量の増加や大型客船などの入港に対応できる岸壁の整備など、タイミングを計りながら進めていきたい」と。手探りではあるが、まだまだ必要な事業を探す構えだ。
港湾、空港のインフラ整備や建設に携わる受注者、発注者は、これらの仕事が一般的に目に見えないためか、この職業を希望する若手が少ないなどの問題に直面している。この仕事に誇りを持ってもらえるよう、自分が手がけた仕事がどんなことに役立っているのかを、少しでもわかってもらえるような取り組みを始めているという。「良いモノを造るには、発注者・受注者が一心同体でなければできない。互いに技術力の向上を目指し、切磋琢磨し合ってこそ成果が上がる。しかし、自分の仕事の成果や役割が少しでも見えれば、この仕事の魅力を知ってもらえることにつながる」とも。
休日は、散策を楽しむ。県内の幅広い文化や芸術に驚いたそうだ。
略歴
福岡大学工学部土木工学科卒業後、旧運輸省第四港湾建設局門司港工事事務所職員に。平成13年、国交省中国地方整備局、
前任の九州地方整備局下関港湾事務所副所長などを経て今年4月、現職。山口県宇部市出身。56歳。