大分建設新聞

インタビュー

村岡 馨さん(中津土木事務所長)

2015年06月19日
 県中津土木事務所は2回目の勤務。「20年度から中津日田道路建設室長を仰せつかり、とくに中津港線と中津道路を供用開始したのが印象深い。当時、地元説明会の段階だった中津三光道路が東九州自動車道とともに開通し、当時を振り返ると感慨深いだけでなく、土木技術のすばらしさを実感した。官兵衛ブームも一息ついた感があるが、中津は高速道路の開通でだいぶ活気づいていると感じる」と語った。
 事務所の運営方針と課題については、「県政の方針に沿って、現場事務所として、使命感と情熱を持って、与えられた業務を着実に進める。これまで通り『安心・活力・発展』の県づくりの推進と、地方創生が大きな課題と考えている。今後は、▽交通弱者に優しい道路整備など、人を大事にし、人を育てる▽仕事をつくり仕事を呼ぶ地域、地区間連携道路の整備▽地域を守り地域を活性化させる、地域防災センターとしてのインフラ整備や減災対策▽広域交通網の整備と公共土木施設の長寿命化―などに力を入れたいと言う。
 建設業界については「東九州自動車道の県内全線開通や中津日田道路の一部供用開始、九州北部豪雨災害復旧工事の完成など一服感はあるが、まだまだ社会資本整備や道路維持管理、災害対応など業界に期待するところは大きい。工事の品質管理や安全管理、工程管理などトレードオフ(技術や品質が工事価格と相反しバランスが取れないこと)になるケースをどのようにマネジメントしていくかも大切で、今後は技術力アップとともに、若手技術者の育成にも力を注いでもらいたい」とエールを送る。
 20代にアーチェリーの社会人チームに所属し、国体に2回出場経験がある。また、5月の連休は久住高原を仲間とトレッキングした。健康管理のためにも体を動かしてゴルフの練習も再開したい」と張り切っている。

略歴
昭和55年、九州大学工学部を卒業、県職員に。企業局を振り出しに、河川課防災調整監、玖珠土木所長、砂防課長、工事検査室長を経て、今年5月、現職。59歳。
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP