大分建設新聞

インタビュー

佐藤 祐二さん(竹田土木事務所長)

2019年02月18日
 「今回の人事異動は、まったく想定していなかったのでびっくりしました」と語る佐藤祐二所長。今年1月1日付け人事異動で就任した。同事務所での勤務は2回目。
「10年前に企画・道路班総括で勤務した。土地勘があるので早く地元になじむことができると思う」と話す。
 就任して1ヵ月が過ぎ、感想を聞くと「1月18日に竹田直入線植木工区が、19日には中九州横断道路竹田インターチェンジと、立て続けに開通式があった。活気あふれる地域だ」という。
 「植木工区は以前、用地取得に大変苦労した経験を思い出す。開通式に出席できたことは何か運命かもしれない」と心境を語った。
また、県建設技術センターに勤務した時、業界の人材確保に向けたテレビCMやPR動画の制作を手掛けた。
建設会社や学校関係者の話では、▽土木・建築の生徒が少ない▽学科を卒業しても他業界へ進む▽業界に入っても1年持たない―など「待遇面や多方面からの対策が必要だ」と痛感したという。
 管内では、特に雪氷対策に人手が足りないなど災害復旧工事の遅れが発生している。地方の人手不足はより深刻だ。
「地域との連携や環境保全対策など、自分が持っている知識や経験を次の世代に伝え、地元建設業の抱える課題解決に少しでも役立てば」と全力で取り組む決意だ。
 特技として、道路・河川砂防の建設、総合技術管理の技術士資格を持っている。
また「NPO法人・智楽フォーラム」の理事で事務局を担当。会員34人で月1回の勉強会をして土木技術向上を目指しているという。
 趣味は登山。「昨年12月に久住山に登った。せっかく竹田に来たので祖母山にも登りたい」と意欲を示す。
 座右の銘は、「嫌われる勇気」で有名な心理学者アルフレッド・アドラーの理論「変えられないのは過去と他人、変えられるのは未来と自分」「人は与えられたものを、どう使いこなすか」だそうだ。
 最後に「地元建設業のためにも、事務所各班の総括がしっかり支えてくれている。地域のために頑張ろう」と結んだ。
家庭では、二人の娘は独立。大分市内の自宅に奥さんを残して単身赴任中、58歳。



1960年大分市生まれ、大分高専土木工学科卒。80年県入り(企業局北川ダム管理事務所に配属)、
2012年別府土木課長、14年大分土木課長、16年県建設技術センター技術部長、18年大分土木次長を経て、今年1月から現職。
 
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