大分建設新聞

インタビュー

鈴木 昭人さん(佐伯河川国道事務所長)

2019年06月05日
 入省以来、初任地の旧建設省北九州国道工事事務所をはじめとした九州地整本局道路部や福岡国道事務所、出向先の福岡県警や久留米市を含め、主に道路畑を歩んできた。
大分県での勤務は旧建設省時代の大分工事事務所に勤務したのに続き2回目。
「佐伯に限らず、大分は魚が安くておいしいイメージがある。また、大分の方言は独特な印象があるが、 大分で工事の経験があったので、すんなりと馴染むことができている」と、佐伯の印象。
 事務所の抱負と課題については「事務所の仕事は、河川と道路の社会資本整備。番匠川は2年前に大きな被害を受けたので、しっかり安全度を高めていき、地域の皆さんが安心して暮らせるようにしたい」と述べ、さらに「南海トラフ大地震に備え、国土強靱化に向けた地域整備計画立案のお手伝いもしていきたい」と、防災への決意を語ってくれた。
  一方、道路事業では「今年開通した中九州横断道路(大野竹田道路)の竹田インターチェンジに続いて、熊本までの区間が事業着手となった。地元に対し丁寧な説明を重ね、少しでも早く開通できるように事業を進めていく。道路は開通で終わりではない。造ったものをどのように活用していくかが大事。地域の皆さんと一緒に活用方法を模索していきたい」と、道路に対する思いと今後の取り組みを語る。
 また、職員へは「自らも含めて前例にとらわれることなく、いろんなことにチャレンジしてほしい。役人である自分たちに対して、周りからどう見られているかを意識して、信頼を得る取り組みをお願いしたい」と、公務員としての自覚を強調。
 地元の建設業界へは「有事の際、真っ先に出ていただける地元業者と、しっかり連携をとっていく。業界に入る若い人たちが少なくなっているなどの問題点も共有しながらやっていきたい。そういった意味では、建設業協会との会合など、生の声を聞く機会を活かしていきたい」と、地元業者への連携を強く呼び掛ける。
 休日には、家族からのリクエストに応え、既製品に無い家具造りなどのDIYで過ごすという。「下手の横好きの範囲だが、ホームセンターを巡ったり、いろいろな部品を組み合わせて家具を作っているときが一番楽しい。リフレッシュにもなる」と笑顔で話してくれた。
 福岡の自宅に奥さまを残して2回目の単身赴任。熊本県人吉市出身。



福岡大学工学部土木工学科を卒業後、1986年入省。
2013年福岡県警察本部交通部交通企画課管理官、15年大隅河川国道事務所副所長、17年から九州地整企画部広域計画課長を経て、4月から現職。
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP