松本 彰二さん(西日本電線㈱製造部長)
2020年04月24日
13日、県庁で文部科学省の創意工夫功労者賞を受賞した小林幸夫さんが勤める西日本電線㈱(大分市、鈴木貞二代表取締役社長)は、市内春日浦に本社を置く1950年創業の、今年70周年を迎える大分の老舗企業。建設業界にとって縁の下の力持ち(正確には、壁の中の力持ち)だ。
今回の社員の受賞を機に、同社ケーブル事業部松本彰二製造部長に話を聞いた。
同社で生産するケーブルは、電力用と通信用で約60%を占めるが、実は住宅向けの屋内配線ケーブルが約30%を占めている。
春日浦の本社・大分事業所で生産されたケーブルは、次工程の挾間、千葉県の千葉事業所に送られ、住宅向け屋内配線ケーブルは住宅メーカーに出荷、公共施設や民間のビル、マンションに使う分は建設会社や住宅メーカー向けに出荷される。
同社によると、この住宅向けの屋内配線ケーブルは、昨年度、約8万戸に納品したという。
また、近年では商業ビル向けに、システム天井用照明器具の配線工事の省力化に役立つ「システム天井用照明ハーネス」を製品化した。
このように同社の事業は多岐にわたり、電線やケーブルの製造だけでなく、発電、送電、配電用、情報通信用、情報処理用などの機器やシステムの設計製作、保守など広範な分野に進出している。
このほか「電気工事指導も行い、工事に使用する端末処理材料、無停電工事機材、地中化工事機材などの設計、開発も担っている」と松本部長は話す。
受賞の対象となった業績『特殊形状電線押出方法の考案』について、松本さんは「低風圧電線という電線表面に凹凸を設けることで、架線時の風圧荷重を低減させるものだ。この製造において、樹脂の被覆押出時に冷却水の気泡による外観不良が多発したため、冷却方法の見直し、パスラインの改善を行い、不良を撲滅し、生産性向上につなげた。今回の考案は、当社のアルミ配電線シェア日本一に貢献している」と、地道な努力の積み重ねを労った。
今回の社員の受賞を機に、同社ケーブル事業部松本彰二製造部長に話を聞いた。
同社で生産するケーブルは、電力用と通信用で約60%を占めるが、実は住宅向けの屋内配線ケーブルが約30%を占めている。
春日浦の本社・大分事業所で生産されたケーブルは、次工程の挾間、千葉県の千葉事業所に送られ、住宅向け屋内配線ケーブルは住宅メーカーに出荷、公共施設や民間のビル、マンションに使う分は建設会社や住宅メーカー向けに出荷される。
同社によると、この住宅向けの屋内配線ケーブルは、昨年度、約8万戸に納品したという。
また、近年では商業ビル向けに、システム天井用照明器具の配線工事の省力化に役立つ「システム天井用照明ハーネス」を製品化した。
このように同社の事業は多岐にわたり、電線やケーブルの製造だけでなく、発電、送電、配電用、情報通信用、情報処理用などの機器やシステムの設計製作、保守など広範な分野に進出している。
このほか「電気工事指導も行い、工事に使用する端末処理材料、無停電工事機材、地中化工事機材などの設計、開発も担っている」と松本部長は話す。
受賞の対象となった業績『特殊形状電線押出方法の考案』について、松本さんは「低風圧電線という電線表面に凹凸を設けることで、架線時の風圧荷重を低減させるものだ。この製造において、樹脂の被覆押出時に冷却水の気泡による外観不良が多発したため、冷却方法の見直し、パスラインの改善を行い、不良を撲滅し、生産性向上につなげた。今回の考案は、当社のアルミ配電線シェア日本一に貢献している」と、地道な努力の積み重ねを労った。