大分建設新聞

インタビュー

高橋 浩一さん(別府土木事務所長)

2020年05月15日
 県職員に採用されて以来、土木分野の技術者として研鑽を重ねてきた。
別府土木事務所勤務となるのは、16年ぶり2回目。
 就任の感想について「懐かしいという思いがある。その間、大分空港道路の4車線化や山田関の江線の整備が進んだり、少しずつこの地域の姿が変わっている印象が強い。私としては、いま手掛けている事業を着実に進めていきたい」と、足元を見据えた仕事への抱負を語る。
 別府土木事務所は、別府市、杵築市、日出町の2市1町のエリアを管轄し、県道と一部の国道、河川、砂防設備の管理保全など広く社会資本整備の取り組みを課せられている。
特に九州の東の玄関口としての拠点化戦略に基づく別府港の再編計画は重要で、にぎわいのあるフェリーターミナル港としての機能強化を進めている。また、都市計画道路富士見通南立石線と南立石亀川線街路事業などの交通アクセス向上、国道500号の無電柱化による緊急輸送道路の機能強化、八坂川河川改修事業の浸水被害防止・軽減と、境川火山砂防事業による砂防堰提の整備なども重点事業だ。
 中でも髙橋所長は「これらの事業の中で、富士見通南立石線街路事業は車道の切り替え工事があり、これを完了させるため着実に取り組んでいきたい」と、当面の管内事業に注目している。
 また、所長としての抱負と組織運営について「県民が主役の、県民とともに進める土木建築行政の実現と職員の意識改革、事務などのペーパーレス化、業務と目標の見える化による効率化、情報の共有化を進めていくことを心掛けている」と、意識の改革と業務の見える化を重視する。
 近年の建設業界や行政の動向をどう見ているか。「この地域は入札の不調不落が少ないし、人手不足の中で建設業者の方には本当に頑張ってもらっている。われわれとしては発注の平準化や適正工期の確保、余裕工期の設定など建設業界が働き方改革を進めやすいようバックアップしていきたい」と、業界との一体化を強調。
 「災害が起きた時に建設業界の方が初動で動いてくれる。県民の安全安心を守る存在としてコロナウイルスに負けずに頑張っていただきたい」と、最後は大きなエールを送ってくれた。
 趣味は読書。別府市へは単身赴任中。宇佐市出身の60歳。



略歴~1983年に県に採用され宇佐土木事務所に勤務、2013年国東土木事務所長、
17年豊後大野土木事務所長、19年県砂防課長を経て20年4月から現職。
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