大分建設新聞

インタビュー

山本 文博さん(東部振興局日出水利耕地事務所長)

2020年06月16日
 県職員に採用されて以来、農業土木分野の技術者として勤務してきた。
今回の事務所長就任について「この地域は初めてですが、海と山と豊富な自然があり、住みやすくて良い地域です」と、新任地の印象を語る。
 日出水利耕地事務所の事業は、別杵速見地域(別府市・杵築市・日出町)の農業農村整備事業だけでなく、日出生台演習場や十文字原演習場の周辺障がい防止対策事業などの防衛関連事業もある。
 「防衛関連事業は初めてですが、勉強しながら地域のためにやっていきたい。また、これまでやってきた農村基盤整備の分野においても農村生産額アップのためにもしっかりとやっていきたい」と、抱負を述べる。
 農業農村整備については「畑地化の推進化や安全安心の部分で、まだ耐震化なされていない、また、利用そのものがされていない、ため池の廃止など、安全対策を重点に取り組んでいく」と、ため池を重視する。
 一方、最近の入札傾向に関して「不調などが起きている地域もあるが、労働環境の変化、例えば人手不足のため技術者を用意できず(入札に)参加できないケースも起きている。これを克服するには、建設業とわれわれ事業を発注する者とが一体となって、同じ仲間として地域のためにやっていかなければならない」と、建設業界に向けて強いエールを送る。
さらに「建設業者には適正な利益を得てもらいながら、地域のためにもなる工事を発注するのがわれわれの仕事。そして、安全安心の面で一番最初に現場で対応してくれるのも建設業の皆さんだと思っている」と、地域における建設業の重要な立場を語調を強めて断言した。
 山本所長は「これまでも、そしてこれからも自分自身の立場でなく、ほかの人の立場で物事を考えていくことを心掛けていきたい」と業務に対する一貫した自らの姿勢を語ってくれた。
 趣味はオーディオ&ビジュアル。豊後大野市の自宅に120?のプロジェクターを完備した防音構造の映写室を特注して、映画を楽しんでいるという。
現在は日出町内に単身赴任中。長崎県佐世保市出身。



略歴~1984年佐賀大学農学部卒業後、県採用。
2012年農村基盤整備課課長補佐、14年同課参事、
15年農村整備計画課農村整備計画監、16年中部振興局農林基盤部長、
18年豊肥振興局豊後大野水利耕地事務所長、20年4月1日から現職。58歳。
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